自火報:押し入れには定温式感知器の理由

自動火災報知設備の感知器についてですが、一般的な場所には差動式を使うことが多いのですが、押し入れには定温式を使うことが主流です(消防のなにかのルールで定められているのかも)。
なぜ差動式ではなく定温式なのかというと、押し入れで火災が発生した場合、差動式だと発報しない場合があるからだそうです。

差動式と定温式の発報の仕方をざっくりと明記すると
差動式:急激な温度上昇が起こった場合に発報する(朝から昼にかけてゆっくり温度が上昇した場合等は発報しない)
定温式:決められた温度になった場合に発報。

定温式は火災で設定された温度まで部屋内が上昇しないと発報しないため、差動式が一般的な部屋には設置されることが多いです。

押し入れの場合ですが、押し入れは「布団」を収納する事が多いと思います。「布団」がタバコの火などで燃えた場合は急激に燃えるのではなくゆっくりと温度が上昇するようです。
差動式は「ゆっくり」な温度上昇の場合は発報しないため、結果押し入れに差動式を設けても発報しない事がある為、定温式を設置することになっているそうです。

もしかしたら差動式で過去に発報しなかった事例があったのかもしれませんね。

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