ヘーゲルとアーレントをめぐる勉強ノート①
ヘーゲルとアーレントをめぐる勉強ノート①
——コジェーヴの衝撃から20世紀の行為論の布置へ
私はヘーゲルのへの字も知らないことをまずは断っておきたい。『精神現象学』を読むある講読に出席して数回でギブアップしてしまい、また『法哲学』の読書会は何度も出席して、その面白さを掴みかけたところで諸事情により読書会そのものがストップしてしまった。
それでも、ヘーゲルの哲学がアーレントの哲学や政治哲学にとって極めて重要な位置づけにあるということは、アーレントのテクストから様々に読み取