5MW/11.9MWh系統用大型蓄電池システム発売、持続的なBCPに向けるDCリンクの優位性紹介
・系統用大型蓄電池システムを発売 5MW/11.9MWh水冷蓄電池製品
5MW/11.9MWh大型蓄電池システムは、TAOKE ENERGYが2022年4月にリリースした新製品です。システムの主な構成はコンテナ式5MWPCS、 372.7kWh×32式の水冷蓄電池ラック、4台の直流集電箱、EMS、通信、制御システムとSmartOM遠隔監視システムになります。
主要用途:
・電圧調整
送電網の電圧の変動を防ぐために無効電力の送受電を実施します。
・ブラックスタート
広範囲におよぶ停電が発生した際に、外部電源に頼ることなく停電解消に向けた発電を行うことができます。
・電力市場への参入
✓需給調整市場
平常時は細かく変化する周波数を調整しつつ、電源脱落等の異常時は周波数低下を抑制したり、素早く充放電の切り替えを行ったりすることで電力の安定供給を維持します。
✓容量市場
蓄電池は、発動指令電源として容量市場に参加できます。
✓卸電力市場
卸電力市場価格が高い時間帯に放電して電力を賄い、電気代の削減に寄与します。
・横浜で大停電が発生 BCP対策を忘れずに
5月13日午後10時30分頃、神奈川県横浜市青葉区の住宅を中心に約7万戸で停電が発生しました。明け方には全面復旧したものの、停電の影響で一時小田急多摩線全線が運転を見合わせたほか、各地で信号機が消灯するなど、交通網に混乱が生じました。川崎市によれば、市発注の水道工事において、東京電力の地中送電線を破損させた可能性があることが確認されたといい、これが停電の原因だと見られています。
こうした停電には、自家消費型太陽光発電システムと産業用蓄電池の導入が非常に有効です。これらがあれば、たとえ長期間の停電が発生しても、普段通りに電力を使用できるでしょう。
今回の停電は、人為的な事故によるものと見られていますが、最近では自然災害によって1週間以上の停電が続くことも珍しくなくなりました。普段からBCP対策の意識を高めつつ、自立型・分散型の自社電源確保をしておく必要があるでしょう。
・DCリンク設計の優位性
蓄電池システムには、DCリンクとACリンクの2種類があります。DCリンクとは、太陽光発電で発電した電力をDC/DCコンバータを介して直流のまま蓄電する方式のことです。ACリンクは、いったん交流に変えてから再度直流に戻して蓄電する方式を指します。
当社の蓄電池システムはDCリンクの設計を採用しています。その理由は、DCリンクがACリンクより優位性を持っているからです。
それぞれの構成図を見てみましょう。
DCリンクには以下の優位性があります。
・蓄電池の利用率が高い。
・電力の変換回数の削減により電力ロスが少ない。
・設置機器がACリンクよりも少なく、設置場所の省スぺ―ス化が図れる上、トータルコストが安くなる。
・DCリンク&ACリンクの性能分析
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