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「系統用蓄電池」、電力安定供給を実現へ

東日本大震災以降、太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーの導入が急速に進むとともに、脱炭素の流れもあいまって、火力発電所の稼働率が低下しています。火力発電所の休廃止が増加するとともに、新設も停滞し、結果として電力の需給は厳しい状況にあります。

一方、脱炭素化へ向けて、太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの導入が急速に進んでいます。再生可能エネルギーの出力は変動しやすい性質を持ち、電力の安定供給を確保する為に、蓄電池の活用が期待されています。特に大型の系統用蓄電池は、供給力・調整力として、電力の安定供給に大きな貢献をもたらす。

今年の法改正より、系統用蓄電池は新たに発電事業に位置を付けられました。系統用蓄電池は、系統に直接接続する蓄電システムとなり、出力不安定な再生可能エネルギー発電設備のサポート役を担います。素早く充放電を切り替えることで電力の安定供給を維持します。市場価格が高くなる時間帯に、遠隔制御で放電して送電網の電力をまかない、需給バランスの調整機能の一部として活用できます。

現在の再エネ導入加速化において、電力安定供給の実現を向けて、系統用蓄電池の採用が期待されています。今年一般社団法人SII環境共創イニシアチブが実施した「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」は、蓄電システムに対して最大1/2の補助率でした。また、経産省から公表された「令和6年度資源・エネルギー関係概算要求の概要」でも、来年度において系統用蓄電池等の導入を支援する意向を示しました。今後は再エネ設備の導入拡大より、系統用蓄電池の活用が更に進む可能性が期待されます。

当社の産業用蓄電池システムには、系統側向けの5MW/11.9MWh大型蓄電池システムがあります。
ご興味がございましたら是非ご覧ください。

https://blog.taoke-energy.com/article/50.cshtml

引用出典:
GX実行会議を受けた電力システム改革に係る論点について‐経産省資源エネルギー庁令和4年9月15日
令和5年度資源・エネルギー関係概算要求の概要‐経産省令和4年8月
令和3年度補正予算再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業費補助金公募要領‐SII環境共創イニシアチブ2022年3月