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バルーンファイト
バルーンファイト。1984年にアーケードゲームとして、1985年にはファミリーコンピュータ向けに発売された任天堂を代表するアクションゲームの一つである。
21世紀に入ってからも、Wiiや3DSのバーチャルコンソール、ファミコンミニ、Switchオンラインなどに収録、ゲームキューブ版どうぶつの森でもミニゲームとしてプレイできるなど、時代を越えて愛され続けている作品だ。大乱闘スマッシュブラザーズにおける「むらびと」の上必殺もバルーンファイトをイメージした挙動となっている。
筆者は小学生の頃、Wiiのバーチャルコンソールで初めて遊び、独特の操作性、連打しなければ動かないキャラクター、強い跳ね返り、突然の魚など、現代のゲームとの違いに大きなショックを受けた思い出がある。
そんな大人気ゲーム、バルーンファイトであるが、意外なことにリメイク作品はほとんど存在していない。筆者はこの事実に驚きを禁じ得ない。
2021年9月某日。幼少期、桜井政博さんに憧れていた友人(かくいう筆者も桜井政博さんの大ファンである)との会話に上がってきたのが、「バルーンファイト」である。
「バルーンファイト、リメイクして現代風にしたら面白そうじゃない?」
近年、レトロゲームのリメイク作品が人気を得ている。帰ってきた魔界村、みんなでスペランカーなど、ファミコン時代のゲームならではの良さ、理不尽さを残しつつ、誰でも手を出しやすい現代風のアレンジを加えることにより、欲張りな現代人にも寄り添った作品となっている。
それならば、バルーンファイトもリメイクされて然るべき作品のはずである。だってこんなに面白いんだもの、バルーンファイト。あのプレイ感覚は唯一無二の存在だと思っている。
しかし、何がそんなに面白いのだろうか。バルーンファイトはどうしてこんなにも人の心を惹きつけるのだろうか。
次回、バルーンファイトについて考察を行う。
P.S. あと2週間で22回目の誕生日を迎えます。21歳の終わりを迎えるにあたり、バルーンファイトと向き合うことにします。