〈駄〉髪を切った、その後。
髪を切った後日談。
ラーメン屋に車が突っ込みがちな歌舞伎町でご機嫌にくるくるしたはずな髪の毛が、髪を洗ったらすっかり枯れたようにくるくるしなくなった。なんだこれ。
何をしてもへたれている。
パーマ落ちたん、これ?いつもの私やん!
正直、そこの美容師さんはめっちゃくちゃチャラい。イケメンだし、自分でもイケメンだと自覚しているに決まっている。
自覚してるイケメンとか怖い…マジでムリ。
絶対にその辺りでナンパとかしまくってる。その辺り以外でもやっとると思う。
アシスタントさん(女子)もチャラい。
映えまくるナイトプールでビキニでジャンプして自撮りしてるに決まってる。
美容室以外では交わることは絶対にないハッピーピープル達だ。
違う、パーティーピープルだ。パリピ。
そんな感じだけれど、
私はくるくるしたい!
お直し出来るか電話する。
担当した○○です。
○○の部分が名字じゃない。
名前なんだよ…名前でさらっと名乗るとか
イケメンめっちゃ怖い。
名前が山田太郎だとしたら、
はい山田ですじゃなくて
はいTaroです。…怖い。
でも負けたくない私は
いざパーマをかけ直すと勇んで出掛けた。
しかし
「ああ、ブスでデブなくそババアのパーマが取れたところで、世の中になんの影響もねぇよ!」
と、このパリピに心の中で言われているのではないか?と、段々テンションが下がってくる。マジでイケメン怖い。
別にインスタ映えしようとも思ってないし、(というかやってないし)
ほんと、私の髪がくるくるしたところで地球に何の影響もない。誰も喜ばせないし、幸せにもしない。ほんとにどうでもよい。
チャラい美容師の手を煩わせた上に、私が申し訳なさでテンションが下がっただけだ!
そう、私は自己肯定感がめちゃくちゃ低い。低くなるともう底まで落ちる。
私なんか生きてたところで二酸化炭素を吐き出すだけで貴重な地球上の酸素のムダ使いなんじゃないか?
今まで散々命を食べて生きてきて申し訳ないので、せめて死んだ暁には火葬ではなく鳥葬にして多少は地球に貢献したいと常日頃思っている。
しかし鳥葬を許しているゾロアスター教に入るのはなかなかハードルが高い。
日本ではただの死体遺棄になってしまう。
鳥葬の為には日本人を辞めねばならぬ。
移住する手続き…まじで大変なのだ。
スマホでゾロアスター教の近況を調べていたらお直しが終わった。
めっちゃくるくるした!!
ん?なんだこれ、既視感がある。
虎の服で道頓堀辺りを歩いたら、
完全にそれっぽい。
私は常日頃、職場でアメを持ち歩き、
事あるごとに若者に配ると言うおばちゃん仕草をしているが、
この頭でやったら、もうおしまいだ。
でも、取れないように強めにしてもらったのは私だからなぁ…
とりあえず、ヒョウ柄っぽい服と
アメをやたら配る仕草には気を付けようと思う。
今宵の担当:シホ