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厚労省とデニソワ
国の犯罪・メディアの犯罪
以前、日記でも書いたのだが、「大メディアの中に残っている「良心」たちの草の根的な粘り強さに、もっと期待したい」という件。
ようやくサンテレビ(兵庫県を放送対象地域としたテレビジョン放送の特定地上基幹放送事業者←Wikiより)がこうした報道を行った。
すごいことするね、厚労省。
ここから先は、日記にまとめたので⇒どうぞ
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この「データ捏造事件」について報道しているメディアのニュースはほとんどない。
これって、戦時中の大本営発表とまったく同じ。毎日日本軍がボコボコにされているのに、米軍を撃破したとか嘘八百を並べていた時代。
あの歴史を実体験した世代は私たちの親世代で、もう生きている人はほとんどいない。
でも、今生きている我々は、歴史として学ぶことができる。
あの時代に国がやっていたこと、メディアがやっていたことをフェイクだの陰謀だのという人はいないだろう。
ところが、今、目の前で行われていることには向き合おうとせず、おかしいと声を上げる人を、多くの日本人が「反○○」とか「陰謀論者」とか「危ない人」などとレッテル貼りをして排除する。
しかもそうした行動が「良識ある行動」であり、社会正義、秩序を守る常識人としてのルールであると思い込んでいる。
私はこれを「情報宗教」(メディアが意図的に発する恣意的な情報を無条件、無意識のうちに「社会常識」として自分の中に刷り込ませてしまう一種の宗教的心理・行動様式)と呼んでいたのだが、もう一歩進んで「善意の闇」とでも呼んだほうがいいかなと思い始めた。
そう、実際にみんな善良な人たち……大切な友人・隣人・知人たちなのだ……。
善意の闇に包まれた現代社会……か……。
人権監察官リュドミラ・デニソワの解任
もう一つ、こんなのも……。
5月31日に世界中で報道されたこのニュース。
Newsweekなど西側のメディアも報じている。
●ブチャの集団墓地に300人の遺体が埋葬されている可能性がある(4/5 ロイター)
●露軍に捕虜になっていた烏軍女性兵士15人が、拘束中に拷問や虐待を受けていた(4/6 CNN)
●露軍のキャンプ場で5人が虐殺されていた(4/6 産経新聞)
●ホストメルで400人以上の住民が行方不明となっている(4/7 ロイター)
●「世界一のママ天国で幸せにね」 露軍に母を殺された9歳の手紙(4/9 朝日新聞)
●露軍が12万人以上の子どもを強制的に連行した(4/10 産経新聞)
●ブチャで25人の女性が地下室に閉じ込められ、組織的に性暴力を受けていた(4/12 BBC、4/13 時事通信)
↑これらの情報を発信したのはすべてデニソワで、西側のメジャーメディアは検証もせずにそれを報道し続けていたという。
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本当はこうした情報を、「NHKスペシャル」とか「報道ステーション」とか「ニュース23」とか「報道特集」とかで見たい。でも、今の日本では無理。ついにはテレ東の「やりすぎ都市伝説」までがおかしくなってきている。
今、世界はどうなっているのか。
それを知るためには、個人がネットで様々な情報(特に海外の独立系メディアとかフリーランスのジャーナリスト、医師、学者、軍人ら、現場を直接知る立場にある人々からの情報)を探し出して、真贋を確かめなければならない。
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↑このニュースも、Newsweekは伝えているのに、日本のメディアはまったく伝えていない。伝えているのは個人ブログばかり。それらのブログの情報元がNewsweekやDeutsche Welle (DW ドイツのメディア) やZero Hedgeなどの海外メディアなわけで、情けないのを通り越して怖ろしい。
「右翼」という不思議な存在
こんな映像も見つけた。
この「日本の中立外交を要求する国民大会」というのは、右翼団体といわれる黒龍会が主催していて、会の冒頭では現会長の田中健之氏が挨拶している。
右翼というと国粋主義と反共運動というのが基本だと思っていたのだが、最近ではそう簡単ではないみたいで、有名なお煎餅屋さんの大型トレーラーとかは自民党政権に真っ向から異を唱えていたし、一時期では「朝まで生テレビ」で保守論客と呼ばれる人たちと喧嘩していた右翼団体主宰者なども記憶に残っている。
これも解説は⇒こちらの日記に書いた。
イリーナ氏は、話し始めたときは笑顔で「大物のスピーチの後で話しにくいんですよね。簡単な日本語でよろしいですよね? すいません」と前置きするなど、柔らかな物腰だったが、話をしていくうちに声を詰まらせる場面も出てきた。
特に、呟くように「もっと早く来てほしかった……」と漏らした場面は、聴いているこっちもドキッとさせられた。
これも日本では「右翼団体が仕掛けたプロパガンダ」「演技がうまいね」などと唾棄する人たちは多い。
しかし、私には、民放のワイドショーに連日出ていた日本語ペラペラのあの貿易商(男性)のほうが、今となっては違和感を覚える。
もちろん、どちらもそれぞれの立場で真剣に話しているのだろうけれど、現政府の勢力下で貿易商をしている人と、毎日自国(烏)の軍隊による砲撃で殺されてきた烏東部の露語話者市民とでは、まったく深刻さが違う。
もちろん、確実にこれが正しい、正確だ、嘘が入っていない、と言いきれる情報はない。どんなに本当らしく見えても、1%は嘘かもしれないという可能性を残しながら判断する必要がある。
時間と基本的な技術がなければそこまではできないから、ほとんどの人たちは流し見するテレビの情報やマスメディアの記事が正しいと思ってしまう。
何かおかしいな、と感じても、それ以上深追いはしない。面倒だし、何かやっかいなことに巻き込まれそうで怖いから。
……その結果が今の世界状況なのだから、あとはもう、自分が消耗し尽くさないように、うまくやり過ごすしかない。
親父もお袋も、死ぬ前に「今の世の中は戦争前にそっくりだ」と言っていた。
戦争の形が80年前とはだいぶ違っている。その意味ではもはや「戦時中」なんだろう。
個人ができる防衛策は、正確な「戦況」を知ること、食料や必需品の入手方法を考えること、そして、見えない攻撃をかわすための精神的防空壕に籠もること……かな。
まずは生き抜きましょう。
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