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英訳本2冊が届いた

Amazonから英訳本2冊が手元に届いた。
Amazonで作るとA5が基本になるので、タヌパックブックスでいつも作っているB6判より一回り大きい。欧米ではこれが基本なんだろうか。

左がA5、右がB6

フォント埋め込みのPDFで入稿しているので、中身も表紙もPDF通りに印刷される。タヌパックブックスでいつも作っているのとほぼ同じ質感、出来上がりだ。ただ、こちらが提出した表紙原稿の裏にISBNのバーコードが入り、最終ページに1枚追加されて「落丁・乱丁のお問い合わせは~」の文言が追加されているところが違う。
バーコードの位置は日本式は背表紙の上の背側だが、Amazonでは下側につく。
印刷は各国で行われるので、英語版であっても発注者が日本国内なら日本の工場で日本語の定型コメントが追加される。アメリカで発注すれば、当然アメリカ国内の工場で生産され、奥付ページの文言も英文になるのだろう。

届いた2冊。すでに各国で販売されている
A5に印刷されると、思っていたよりフォントも大きくて読みやすかった
裏表紙の右下にバーコードが入る
最終ページの後にこういう1ページが追加されていた

表紙は標準でコーティングされていて、特に安っぽさはない。これならタヌパックブックスも全面的にAmazonに委ねてもいいのかもしれないとさえ思った。
Amazonで作るとAmazon以外からは買えないし、いろいろ細かな制約も受けるが、逆に客とのトラブルなどからは解放される。現状ではタヌパックブックスの注文の9割以上がアマゾン経由なので、そのほうが楽にはなる。
ただ、まだカラー印刷の本には対応していないようなのと、出版後の細かい改訂作業が、いちいちその都度審査されるので面倒なのがネックか。
改めて、これからの出版業界がどうなっていくのかと思いをはせた。
日本ではまだまだ電子書籍やオンデマンドブックは普及していない感があるが、世界的にはどうなのだろう。
少部数しか刷れないような本はどんどんオンデマンド化するに違いない。
オンデマンド書籍は書店には並ばないわけで、本の流通も、さらに変化していくだろう。
そもそも本を読む人がどれだけ生き残っていくのか……。
そんなことを心配しているよりも、まずは「書け」ということかな。
気力・体力の減退との戦いだわね。

英訳3冊目として『用務員・杜用治さんのノート』を考えているのだが、カタカムナのうたひの解釈とか、英語になりそうもない部分が多い。小説風の部分や会話部分も相当難しい。どこまで伝わるだろうか……という懸念が先にたってしまって、手がつかないままでいる。
ある程度できたとしても、読む人がいるだろうか、とか、ここまでひどくなった世の中において、なんの意味があるんだろう……とか、どうしても前向きに考えられない。
そのせいでもないだろうが、このところずっと腸の調子が悪い。もともと腸が弱い体質で、昔はあまり気にすることもなく自然に治るのを待っていたが、歳を取るとやたらと心細くなる。
ふうう。


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Tanupack
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。