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タヌキの親子見聞録 ~萩往還編~ 外伝 弐 まぼろしの明木まんじゅう
萩往還を歩くために集めたパンフレットの中に、「明木まんじゅう」について載っていた。調べてみると、「明木まんじゅう」は萩市明木の名物で、自然の素材だけで作られたその味は、毎日食べても飽きないおいしさということだ。これはぜひとも食べてみたいと思った母ダヌキは、一週間後、タヌキ一家によびかけ、「明木まんじゅう」を探すことにした。
「明木まんじゅう」は、なぜ「まぼろし」かというと、めったに売られていないからだ。唯一売られているところは、国道262号「農産加工販売所つつじ」である。その上、売り出す曜日も決まっているようで、農産加工販売所の方に聞くと、土曜日に店に入っているということだった。今日はどこにも出たくないと言い張って、ついて来なかった兄ダヌキ以外のタヌキ一家は、土曜日の午前中早めに販売所に行ったところ、幸運にも一パックだけ残っており購入できた。見た目は蒸しまんじゅうで、白あんとあずきあんがあり、白あんのほうには白い点がまんじゅうについていた。味は、自然な甘みで、飽きのこないおいしさということは誠であったと確認できた。また見つけたら買って食べたいねと、一家全員意見が一致した。
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