初心者がまずそろえたいスパイス・ハーブ全10種
スパイスをいくつか常備しているのだが、カレーばかりでもっと使わないともったいないのでは? と思っていた。
ちょっと調べてみると、スパイス(やハーブ)は全般、消化促進や抗菌、抗酸化、リラックスなどの作用が期待でき、カラダにもよい。上手に使えば塩分や化学調味料を控えることにもつながるし、ピリ辛だったり独特の風味もっていたりするから料理に使うとお酒のお供にもちょうどいい。カレーだけじゃやなくてもっと使った方がよくないか? ということでちょっくらお勉強をしてみた。
まずは、「結局のところ何がそろっていればいいのだろう?」という疑問があったのだけど、自分の経験も踏まえて、ズバリ以下の10種があればいいとう結論に。
プラスアルファ個人的にもってる&使いたい7種も含めてカレー以外の使いみちもまとめたよ。
入門者向けスパイス・ハーブは4種
(1)粗挽きコショウ
コショウを持っていない人はほぼいないと思うけど、パウダー状のコショウと粗挽きコショウは、まったく別物に感じる。辛いだけでなく爽快な香りに 食欲をそそられるのが、粗挽きコショウ。料理でふだんのコショウの代わりに粗挽きコショウを使ってみると、その風味の違いといったら。サラダや煮込み料理はもちろん、トーストにバターまたはオリーブオイル+粗挽きコショウをかけた"コショウトースト"も美味しい。
(2)鷹の爪・唐辛子・チリペッパー
和・洋・中どの料理にも使えるのが唐辛子や鷹の爪。鷹の爪は料理に使うのはもちろん、一味唐辛子もしくはチリペッパーはカレーやスープ類に手軽に使えるので常備しておきたい。七味唐辛子も日本ではテーブルに欠かせないけど(ちなみに日本人にはド定番過ぎるので今回は入れていない)、一味唐辛子やチリペッパーのほうが辛さがありすっきり。私は、うどんや蕎麦にも、そのときの気分で七味と一味を使い分けている。
(3)ローレル
カレーや煮込み料理でおなじみのローレル。カレーやシチュー以外に私がよく使うのはラタトゥイユ。スープにも○。ハーブ類を入れるとコンソメキューブがなくても煮込み料理やスープが美味しくできる。
(4)カレーパウダー
スパイスといえば、カレー。最近、スパイスカレーも一般的になってきた。ルーを使ったカレーもそれはそれで美味しいけど、スパイスカレーは、辛さが本格的、スパイスの風味が際立つ、小麦粉や余計な油がないのでヘルシーというメリットがあり、私もカレーはスパイスから作る派。
スパイスカレーを初めて作る人は、パウダー状のスパイスを調合してあるカレーパウダーを使うのが手軽でいい。カレー風味の炒め物やスープなどが簡単に作れるので便利だ。
ちなみに、私はS&Bを使っています。缶のデザインも好きただし、次に紹介するちょっと本格的なスパイス類をそろえると、カレーパウダーは、なくても、スパイスカレーが作れるので、スパイスを調合して作りたいという人はいらないかも。
ちょっと本格的なスパイス・ハーブは6種
超基本をそろえた後の次へのステップとしては、やはりカレーに使うスパイスからそろえるのがいい。カレーに欠かせないスパイスは何かというと、ターメリック・クミン・コリアンダー・チリペッパーの4種。プラス、カルダモンとクローブのホールがあれば、本格的な味わいに。
ただターメリック・クミン・コリアンダーは、カレーにしか使わないならカレーパウダーがあれば、なくてもいいので。個別でも使うかどうかでそろえるかどうか判断したい。
あとは、ローレルの次に使いやすく風味付けに効果的なハーブとしてローズマリーもそろえるべき10コに挙げたい。
(1)ターメリック(パウダー)
日本語ではウコン。二日酔い防止のウコンドリンクがあるが、そのウコン。土っぽい香りがするけど、味はあまりしない。色づけに使われることが多い。
・カレー以外の使い方
ターメリックライス、ピラフ、パエリアなどで使われるのが一般的。パエリアって黄色いけど、あれはターメリックの色なのね〜。あと手軽に使える料理としては、ポテトサラダや、サラダドレッシングなど。
(2)クミン(パウダー・シード)
独特の香りで、好き嫌いが分かれるものでもあるが、私は結構好きで、パウダーとシードを両方もっている。スパイスってお肉なんかに使うことが多いけど、クミンは野菜の料理にも合うので、使い勝手がいいスパイスだと思う。
・カレー以外の使い方(シード・パウダー)
アンチョビと一緒に使って野菜炒め、ラムなどのお肉に風味をプラス、キャロットラペなどのサラダにも使える
(3)コリアンダー(パウダー・シード)
パクチーですね。パクチー自体ははエスニックや中華のスープや麺類、炒め物などに使えるので、説明はいらないかな。
コリアンダーパウダーの使いみちは以下の通り。シードは使ったことないなー。
・カレー以外の使い方(パウダー)
シチューやスープ、サルサソース、ワカモレ(アボカドのディップ)、ドレッシング、ほか、つくねや唐揚げ、グリルなどの鶏肉料理と相性がいい。
(4)カルダモン(パウダー・ホール)
スパイスの女王ともいわれる。スパイシーながら柑橘系のような独特の香りがある。ホールをカレーに使うと本格的な味わいに。コーヒーに使うと(カルダモンのホールを入れて沸かしたお湯でコーヒーを淹れる)苦さがマイルドになりやわらかい味わいなって美味しい。香りがいいのでホールを使っている。
・使い方
ホールを買っておくとスパイスカレーのスターター(最初に入れて風味を出す)として使える。ほか、煮込み料理や焼き菓子、紅茶やコーヒーに入れて使える。
(5)クローブ(パウダー・ホール)
甘い香りとピリッとした刺激が特徴的。カルダモンと同じように、ホールをスパイスカレーに使っています。
・カレー以外の使い方
シチューやポトフなどの煮込み料理、肉料理などに使える。カルダモン・クローブ・シナモンでチャイが作れる。
(6)ローズマリー(乾燥ハーブ・生のハーブ)
私は庭で育てているものを使っている。ラタトゥイユ、スープ、魚や肉料理、炒め物、わりと何にでも使えて便利。凝った西洋料理は作らないので、ローレルとローズマリーがあれば、あとはニンニクや玉ネギと塩だけで、味付けの基本ができるからコンソメキューブを使わなくなった。素材の味もしっかり楽しめる。
番外:そのほかのよく知られたスパイスといえば
ほかに定番としてあげられるスパイスといえば、ナツメグとシナモン。とはいえ、私自身があまり使っていないためか、先に挙げた10種よりも出番は少なそう、ということで、おすすめ10種に入れませんでした。
ナツメグ
ハンバーグなどのお肉料理に使うと肉の臭みを押さえてくれる&風味がアップ。肉料理以外には、乳製品やお芋料理にも。青臭い感じを緩和してくれるそうです。
シナモン
こちらもカレーに使うので、スティック状のものを常備している。ただ、うちではカレーのほかに使い道があんまりない。ホットワインとかココアとか、焼き菓子やスイーツににも使えるけど、甘い系のもの全般登場することが少ない家庭だとカレー以外にあんまり使い道がないかも。カルダモン・クローブ・シナモンでチャイが作れる。
個人的に常備しておきたいもの
これまで紹介したものプラスアルファで個人的にあるといいなと思っているものがこちら。
花椒
ピリ辛というよりビリ辛といった刺激のある花椒。中華でお馴染み。麻婆豆腐や和物のほか、ラー油に投入して辛さアップさせてる。
韓国唐辛子
鷹の爪やチリペッパーと比べると、辛さはかなりマイルド。ほんのりと甘みもある。和えものやスープ、料理の彩りも◯。そうめんのつゆに一振りするのが好き。
ピンクペッパー
ピンク色の実。カルパッチョなどに添えるととてもきれい。独特の風味も料理のアクセントになる。
ガーリックパウダー
これまで紹介してるスパイスやハーブはほぼ常備してあるんだけど、オニオンパウダーと後述するガムラマサラは持っていないので、そろえようと思っている。
生のニンニクも常備しているけど、ニンニク、ほんの少し入れたい、ほんの少し、旨みをプラスしたい、というときに便利かも!思って購入する予定。
ガラムマサラ
ガラムマサラとは、いくつかのスパイスをミックスしたもの。各家庭や店により使うスパイスの数も種類も異なる。カレー粉もいくつかのスパイスをミックスしたものだけど、カレー粉にはターメリックが必要不可欠らしいが、ガラムマサラには入っていないのだとか。
それから、ガラムマサラは味付けというよりも、より香りが際立つような調合されているようで、カレーなど料理の仕上げに一振りすることも多いそう。野菜炒めや、グリル料理、ケチャップやソースに混ぜて使うなどもできるので、もっていたら、料理の楽しさが広がりそうだなーと思い、ガーリックパウダーと共に、購入してみるつもり。
夏はビールも美味しいから、料理もなお楽しい〜。スパイスをたくさん活用してみようと思っている。
本もいろいろ読みたい。