ペイドメディアの基本とポイント
この記事はKarts Medeia Works 石黒孝昇さん著『図解 デジタルマーケティング・ハンドブック』をもとに、ペイドメディアの基本や広告制作時のポイントをまとめています。
ペイドメディアとは
ペイドメディアとは有料広告のことです。企業が広告費を支払ってメディアの広告枠を購入し、自社の広告を掲載するメディア全般をさします。
ペイドメディアの活用では、消費者にリーチしたのちに、オウンドメディア、アーンドメディアと連携させることによってユーザーのアクションに繋げます。
リスティング広告とは
リスティング広告とは検索エンジンでユーザーがキーワード検索をしたときに、検索結果画面の上下に表示される広告です。
自社の商品やサービスに対して興味・関心のあるユーザーを獲得するのに有効です。
広告料金の仕組みは、広告をクリックしたリンク先のWebサイトに遷移したときに広告費用が発生するクリック課金制です。
広告料金の設定は入札形式で行われ、同じキーワードに対して複数の入札があれば、広告ランク(入札価格×品質スコア)によって広告掲載順位が決まります。
リスティング広告で重要なことは
・商品やサービスの魅力や特徴を端的に伝える「広告文」
・より深く伝える「リンク先」
・広告内容に適した「キーワード」
の3つです。
次にタイトルの付け方のポイントをご紹介します。
リスティング広告 タイトルの付け方
①検索キーワードを入れる
例)「横浜 結婚式場」 よりも 「横浜で人気の結婚式場」
②興味・関心を引く言葉を入れる
例)「限定」、「20%割引キャンペーン」
③具体的な数字を入れる
例)「顧客満足度90%」、「5秒に1本売れています」「通算200件以上の実績」
また競合他社のリスティング広告のテキストをチェックすることも大切です。訴求内容が似ていたら表現や要素を変えて差別化しましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示されるテキストや画像、動画による広告のことです。
リスティング広告よりも広くユーザー認知を図ること適しています。
ディスプレイ広告は「ディスプレイ広告ネットワーク」を利用して配信します。ディスプレイ広告ネットワークとは、広告媒体となるWebサイトやアプリを集めて形成された広告配信のためのネットワークのことです。
広告費用はクリック課金制や表示回数に応じて発生するインプレッション課金制があります。
ディスプレイ広告のポイント
①訴求したい要素を盛り込みすぎない
心理学者ネルソン・コーワンによると人間が一度に覚える記憶容量は4±1(マジカルナンバー4±1)です。
ディスプレイ広告に入れる要素は5つまで、できれば3つ以下にしましょう。
②アクションを促す色使い
赤、オレンジ、緑にはそれぞれ意欲の促進、親しみやすさ、安心感の効果があるそうです。カートボタンなどアクションを促す部分にはそれらの色の特性を活用しましょう。
動画広告
動画広告はみなさんご存知のとおり、訴求内容をわかりやすく伝えることができます。
課金方式は再生1回毎の課金「CPV型」、1000回表示毎の課金「CPM型」、クリック毎の課金「CPC型」の3種類あります。
動画広告のポイント
①最初の5秒で伝える
動画広告の多くは最初の5秒が過ぎればスキップできます。最初の5秒にダイジェスト版を挿入するなどの工夫が必要です。
②無駄な間をカットする
電車の待ち時間、信号待ち、エレベーターの中などの隙間時間での視聴を想定し、不要な要素を削りましょう。
また、ジャンプカットという手法を使ってセリフとセリフの合間をカットし、尺を短くしましょう。
ネイティブ広告
掲載先のデザイン・体裁などを踏襲し、メディアやプラットフォームに自然に溶け込ませるようにした広告のことを「ネイティブ広告」といいます。
リスティング広告もネイティブ広告のひとつです。
ネイティブ広告の種類をご紹介します。
インフィード広告
SNS、キュレーションメディア、ニュースアプリでよく利用される形式。コンテンツとコンテンツの間に表示される広告。
検索連動型
検索エンジンの上部や下部に表示させる広告。
レコメンドウィジェット型
「この記事を読んだ方へおすすめ」などおすすめ欄で紹介する広告。
プロモートリスティング型
サイトやアプリの中で検索したときに表示させる手法。サイト内の特定のコンテンツを上位に表示させるための広告。
インドア型(IABスタンダード)
サイト内のコンテンツと親和性のたかいものを表示させる手法。
記事広告、タイアップ記事
広告としてメディアの編集部が記事を作成する広告。
ネイティブ広告は掲載面に自然に溶け込ませることでユーザーにコンテンツの一部として見てもらうことを目的としています。
広告制作時は以下のポイントに注意しましょう。
①フォーマット
自然なデザインになっているか?
②整合性
広告メッセージと遷移先のコンテンツの内容が一致しているか
③内容
ユーザーに役立つ情報を通じて、ブランドメッセージを届けているか?
④明示性
「広告」や「PR」等、ユーザーにペイドメディアとわかる表記がされているか?
最後に
広告出稿後はかならず効果測定を行い、当面は顧客獲得単価を低くしていくことを目標にPDCAを回していきましょう。
ペイドメディアは「成約」に目が行きがちですが、認知が深まることやブランディング効果もあります。オウンドメディア、アーンドメディアと連携させることによってユーザーのアクションに繋げていきましょう。
いかがでしたか?
ペイドメディアについて、Karts Medeia Works 石黒孝昇さん著『図解 デジタルマーケティング・ハンドブック』をもとにご紹介しました。
詳細はぜひ書籍にてご確認ください。
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