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脳内盆栽のすすめ
私は頭の中に盆栽を作っていて寝付けない時とか何かを待ってる時、暇があれば手を入れている。この盆栽は思索でできていて、仮説検証をすることで剪定される。幹は論文や書籍で読んだ内容が多くて、枝葉が分かれている。これは盆栽であることが重要で、基本的には趣味なので実務には役に立たない。役に立たないから義務感もないし高尚なことをやってるつもりもない。暇つぶしに最適だ。Twitterやこのnoteでこの盆栽をお裾分け(押し売り?)している。
脳内盆栽の幹は同じ分野の本を10冊くらい読むと自動的に形になる。半導体製造装置であれば10冊読めばそれなりに詳しくなれるし自分の領域と掛け合わせれば仕事になりそうな仮説も出てくる。実務や商習慣などどうしても自分だけでは見えない枝葉は知り合いのプロに剪定を手伝ってもらう。薄膜形成の装置コンフィグはLLMで最適化できるか、みたいな枝があるとその枝が別の枝(装置)にも影響して全体の形に影響する。本を読んでできた幹(現在の姿)をいかにエレガントな形にするかを考える。
盆栽の幹は思想でもよい。人としてどうあるべきかとか、トラブルにあったらどう行動すべきとか、そういうシミュレーションは無限に湧いてくるので暇つぶしにちょうど良い。誰かの行動を見る時「ああ、この人の盆栽はエレガントだな」とか「この盆栽の形はうまくない」みたいに考える。誰かの盆栽が自分の盆栽と違うからといって否定する必要はないのだ。単に美的センスが合わないだけなのだから。
寝る前やちょっとした待ち時間にも、脳内盆栽があればチョキチョキと手入れをするだけで楽しい。本を読んだり人の話を聞いて枝を伸ばしても面白いし、思い切ってうねうねした盆栽にチャレンジするのも乙だ。
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