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マスターマガジン

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全ての記事が入った月額1,000円のマスタープランで無料になるマガジンです。noteの制限上、50,000円に設定していますが単体での購入は想定していません。マスタープランに入っ…
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記事一覧

本は関西弁で突っ込みながら読む

本を読む目的は、5年後に覚えているその本の中の一番重要な一行の価値を高めることだ。裏を返せば、それ以外のノイズをいかに無視するかが鍵になる。

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紅茶ノート(書き足し用)

このノートは紅茶の勉強のためのメモです。紅茶は種類が多い割に名前だけではほぼ何もわからないので探索が難しいです。ソムリエのような表現手法があれば良いのですがあまり日本では見かけません。特にアルコールが飲めない方が高級レストランに行くとノンアルコールでお茶を選ぶことがありますが、ワインほどペアリングの精度が良いとは思えません。ここに個人がお茶を飲み比べてメモし、書き足し、その表現をさらなる探索のヒントにする意味が生じると言うわけです。 Orange Angelique -Ma

頑張ることの不経済化

2009年から早稲田慶應の東京圏出身者比率は上がり続け、今では8割近くが東京圏出身で占められている。当然この傾向は大企業正社員へスライドする。「大学は田舎者の集まり」であった時代から、いつの間にか明確な棲み分けがされている。 これはマジョリティの就職先が転換したことを意味している。就職先が変われば当然人生設計も変わってくる。 30代の私には次のような感覚がある。 しかし、この考え方は実はすでに「エリート層」*1に局在化していて、もはや限られた人間の特権的な人生設計になっ

画像生成AIが壊す物語

久しぶりに衝撃的に良い作品に出会って東京藝大をぼんやり目指していた頃のことを思い出した。結局大学ではコンピュータサイエンスをやったけど根底にはいまでも絵を描くことの一手法、絵の具としてのコンピュータという感覚がある。本気で絵を描いている人には無論烏滸がましいけど、絵が好きなのは変わらないしルックバックの絵を通じた心の振動は強く共感するものがある。 普段はiPadで描いた絵をちょくちょくTwitterに上げている。油絵を諦め(テレピンで部屋が臭くなるという理由で)将来大富豪に

経営をせずにスタートアップで成功するには

ポンプスワップ起業ポンプスワップ起業は会社を設立後、著名人を呼び水として資金と人を集めて持株価格を釣り上げ(ポンプ)、エグジット前に代表取締役をバトンタッチ(スワップ)する手法です。 やることは有能な人に代表取締役をバトンタッチしてくれるよう説得することだけです。ポンプスワップ起業では商品を作る能力も、売上を立てる能力も、社員をマネージメントする能力も必要とせずに数年で数十億の資産を得るケースが平均的です。 よくある勘違い「スタートアップ経営者はエグジットすれば数十億の資

本はダラダラ読まないと真価を発揮しない

本を効率的に読むことに集中していた時期があった。

¥210

面倒くさい事をやらないと自信がなくなる

成果を上げて自信がある人ほどマメだ。殺人的なスケジュールの中、メールはすぐに返すし、誕生日の挨拶もする。運動もするし、ちゃんと睡眠時間もとる。これだけ忙しい人ほどマメなのを見ると、実は成果を上げるためにはマメでいなければならない理由があると考えた方が自然だ。

¥110

他人にジョーカーを引かせるな

「起業しろ」といって自分は起業せずにいる投資家、地方の力を謳いながら自分は便利な東京にいる経営者、変化が大事だと言いながら自分の椅子は決して譲らない人々…世の中は他人にジョーカーを引かせようとしている大人であふれている。

¥210

エンジニアのマインドセットは負債

プログラミングが好きなエンジニアほど自動化が得意だが、自動化すればするほどAIに仕事を奪われやすくなるというジレンマがある。「エンジニアはAIに仕事を奪われるから転職しよう」で解決する問題ではないようだ。

¥100

「後戻りしない」成果

成果には後戻りする成果と後戻りしない成果がある。

¥100

飄香(広尾)

冬の寒い日、広尾の飄香(ピャオシャン)へ。良かったポイントをメモ。フレンチのテイストが入った四川料理。 まず器が素晴らしい。四川から上海に流れる長江流域、太湖付近に景徳鎮というポーセリン(磁器)の産地があるらしく、一人の作家の作品をオーダーメイドして揃えている。16世紀のお茶文化と共にヨーロッパに伝わったチャイナの中心地で、粗く言えばマリアージュフレール等で使われるポーセリンの源流と言える。硬質な器は長石によるガラス化が必要だが当時付近の山でしか長石が採れず多孔質で脆い陶器

好奇心をマネージメントする 2/2

(前の記事) 好奇心は体力がないと発揮できない。何を見せても全身全霊で取り組む子供がいる一方で何にも興味を持たない、熱中しない老人が多いのは好奇心の問題というより体力の問題が大きい。この体力には文字通り肉体的な力と同じことに注意を向け続ける精神力がある。どちらが最低ラインを下回っても好奇心を発揮できない。 好奇心を発揮するには時間も必要になる。大人になってからの好奇心というのは子供が持っている単に「新しいから興味がある」という話ではなく、何度も触れすでに知っている仕事や勉

¥210

好奇心をマネージメントする 1/2

私たちの行動はさまざまなものに支えられている。お金、体力、努力、習慣、環境…しかしその最も上位にあるものが好奇心(興味)だ。 子供を見ていると恐るべき行動力を発揮する。冬の寒い日に近くの工事現場を観察しに行くとせがむ子供。どうしてそこまでして工事現場を見に行きたいのかわからない。めいいっぱいの体力を使って行こうとする。この子供が大人と同じくらいの体力とお金を持ったら、スタートアップの一つや二つくらい簡単に立つだろう。 「仕事が捗らない、勉強ができないのは、知能が低いと言う

「やるべきことをやる」ができない人(棚卸し編)

※この記事は前回記事の補足記事です 「やるべきことをやる」ができない人には計画性が高い人が多いという記事を書いた。計画性の高さは実行時に「本当は別のことをやった方がいいのではないか」というノイズを入れるため実行力と相反する。 もう一つ、やるべきことができてない人の特徴がある。やるべきことを棚卸すると緊急度と重要度の二軸で表せることがわかる。もちろん緊急かつ重要なことは圧倒的にやるべき(その逆は無論やらなくてよい)なのだが、緊急であるが重要性が低いもの、重要性が低いが緊急性