ロンドン大学は窓際の労働者にも手を差し伸べる学校
夏ごろに出した願書がようやく受け入れられて、先日、ロンドン大学(University of London)の入学を許可されました。
だいたい人生ですることも終わりになってきたので、お金が続く限り、数年間はが以外の大学のオンライン教育を受けてみることにしました。
オンライン教育は現地の雰囲気を感じることができませんが、引っ越したり、仕事を辞めたりしなくていいし、生活費も渡航費もかからないので、今のニーズにとても合っています。
ロンドン大学とはいうものの「ロンドン大学」という大学はなく、いくつかのカレッジの複合になっているようです。あまり日本にはない仕組みだと思います。オックスフォード大学もケンブリッジ大学も同じような複合カレッジになっているとのことです。
ロンドン大学の説明は、wikipediaが詳しいです。
イギリスの大学の仕組みは詳しくないけど、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science、LSE)や、ナイチンゲールの学校が前身の看護学部や、有名な戦争学部があるキングス・カレッジ・ロンドン(King's College London、KCL)もこのロンドン大学に含まれているみたいです。
ロンドン大学の機関のひとつである熱帯医学や公衆衛生学を学べるロンドン・スクールに行くことにしました。
この複合大学のユニバーシティ、カレッジ、スクールとか並んでいるけれども、それぞれの定義はよくわかりません。(日本で習うような4年がユニバーシティ、短大がカレッジというわけではなさそう)
入学試験はない
入学については、日本の大学や大学院のような入学試験はなく、必要な書類を締切までに提出して、ただ待つだけです。
あとはリファレンスレターというお世話になった人からの推薦状と、モチベーションレターという、どうしてロンドン大学で勉強したいかを伝える書類が必要です。
また英語のノン・ネイティブは英語のスコアが必要でした。
学校によって求められるスコアはさまざまです。
入学パンフレットを見た時、入学の条件のIELTSのスコアが自分には厳しいハードルで、以前試しに受けた到底足りてないスコアの成績で出してみましたが、なんとかなりました。
きっと英語のスコアだけではなく、それ以外の経験や業務実績などを考慮してくれるみたいです。
こういうフレキシブルなのはいいと思います。
きっと日本なら無慈悲に足切りされていたと思います。
ロンドン大学は昔から通信教育をやっている
ロンドン大学はなんと200年も前から通信教育をやっていたみたいです。
インターネットもなかった時代にどんなふう通信教育やっていたのかは気になるところですが、「クリスマス・キャロル」を書いたチャールズ・ディケンズの言葉によると、ロンドン大学は人民の大学と言われていて、屋根裏で働く靴職人にも教育の機会を提供してくれているとのことです。
また南アフリカの大統領になったネルソン・マンデラも投獄中にロンドン大学の通信課程で学んだそうです。
確かに入学手続きの時に、現在の置かれているステータスについて質問があり、その中に「現在服役中」みたいなものを見つけた気がします。
人民の大学、ロンドン大学の通信教育は、若い靴職人や未来の大統領だけでなく、職場の窓際にいるどうしようもない人間にも手を差し伸べてくれました。
高いお金を払って入ったからには、かならず学位を取るまでは続けます。
ちなみに円安が影響して、授業料はとても高くて、一括払いでクリックする手が震えました。