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高騰する楽器たち

特に目的もなく、今日は朝から楽器屋に足を運んでみた。

JBミュージックはフィリピンで有名な楽器店で、スポーツ用品も扱っている。フィリピンでは楽器が一般的に高く、ギターは日本で買うより約30%増しの価格だ。さらにペソ高円安の影響もあり、同じ製品を買うなら日本の方がお得。

久しぶりにフェンダーのギターやベースを手に取ってみたけど、価格は一層上がっていた。材料費や人件費の上昇で、価格を上げざるを得ない状況だが、フィリピンではどんなお客さんがこれらを買うのか興味がわく。

日本でも楽器の価格は上がっており、フェンダーのビンテージシリーズは40万円近いものもあるし、アメリカ製フェンダーはもう手が届かない。

昔は「アメリカ製が最も良い」とされていたが、日本製は品質は中間で価格もそうだが、比較的安価なバスウッドをボディ素材に使っている。これで品質の序列が「アメリカ製、メキシコ製、日本製」みたいになっているのかもしれない。

昔は楽器が高かったとしても、もう少し手が届く価格だったと思う。
フェンダーのビンテージレプリカなどは20万円前後で手に入れることができたものが、今では倍近くの価格になっている。
エレキギターだけでなく、管楽器の価格上昇もひどく、セルマーのサックスなんていうのは吹奏楽をしていた頃の3倍くらいの価格だ。いつかテナーサックスを演奏してみたいと思っていたけど、もう買えない。

今のティーンエイジャーは楽器で遊ぶ機会が少なくなっているかもしれない。安い楽器もあるけど、粗悪なものも多いから、長く楽しむためにはそれなりの投資が必要だ。でも、高校生や中学生が買えるものじゃなくなってきている。

世の中全体が厳しくなってきており、みんなが以前よりも余裕を持てなくなっている気がする。