元セフ彼と、両親の大反対。

　ようやく穏やかな日々が自分の中に再構築されているような気がする。
　前回の日記を書いたとき、親に彼がバツイチ子持ちだということを知られて（いろいろあって）ものすごい反対を食らった。二晩嘆くように泣いてやっと、という感じで落ち着いて。

　ことのあらましなんだけど、両親と話をする日の前日に、彼に電話で、本当ならしないでいい苦労を掛けることになるし、幸せにできないと思うから別れようと言われた。なんか子供の数が増えたし実は言ってた年齢より４歳上だったからちょっとだけ衝撃で否定できないままなんだか分かれる流れになっちゃって、もう未来が死んだと思って死ぬほど泣いた。
　電話を切ったあと、この悲しい気持ちをどうしたらいいのかわからなくて、泣くことも思い出すことも書きとめることもできなくて、わーわー泣いてたら姉から電話がかかってきて。（前日に相談したいことがあるって連絡してたから。助かった…）
　姉と相談して、まずは自分の気持ちを話して、両親の気持ちも聞いて、歩み寄らなくていいから、聞いて話しておいで　と言われ、そうすることに。
　彼がいい人だって話す私の言葉を姉はしんから聞いてくれた。そして、私から話す前に真実をつきつけようとしてくる母を、姉は怒ってくれてたみたいだった。
　「（バツイチ子持ちだということを隠してるのかも　と思っている母に対して）もしりながだまされたとしても、自分から知るのではなく外部の人間である親から知らされるのは、かなりショックだと思う。りながちゃんと本当のことを知っているなら、伝えるタイミングをりななりに考えているから両親に伝えてないだけだと思うよ」って。

　本当にお姉ちゃんに助けられた。どんな苦しい・悪い恋愛のときにも、おねえちゃんは私の気持ちをちゃんとわかってくれて。お姉ちゃんがいなかったら人間ゆがんでたと思う。

　姉との電話のあと、「別れるならちゃんと、事情を話して、反対されてもチャレンジしてから、無理だと自分から悟って別れたい」と思ったので、私の中で、翌日の話し合いのあとに彼に連絡する可能性が出た。

　もう、色々書くと面倒くさくなるけど、父からは父親然とした嫌な態度で反対されたので本当にがっかりした。父のいいところが全然感じられない話し合いで、もう、嫌いになりかけた。私は彼が言うように「絶対にけんかにならないで」を必死に守って、ふたりのいうことを受け止めようとしていたのに、父はまるでそんな感じじゃなかった。
　私がかわいくて心配だからそうなのは分かるんだけど、なんかもう、演技じみていて父のことは嫌になった。
　驚いたのは母がすごく私の気持ちを聞きたがってくれて、私が苦しんでいることに寄り添ってくれたこと。母がいなかったら飛び出していたと思う。

　すごく反対されたけど、帰りに泣きすぎて視界不明瞭になったため（コンタクトって泣きすぎると白く濁るという発見をしました）帰りに送ってもらって。母と二人の車の中で、
　「伝えたことが本心だけど、りなには一時的でも普遍的でも苦しんでほしくないから、①結婚は考えないこと　②長くお付き合いしていて結婚したいと決意するのであれば、相手の方は、りなになにかあったら子供を切るというくらいの覚悟をもってじゃないと許せないこと　を条件にするのであれば、満足いくまで付き合いを続けてみてもいいんじゃないかと　ちょっとは思ってるよ」
　と言われた。父にも、あとからそれは伝えたらしい。
　子供と縁を切るのは絶対に絶対に絶対にできないことだって、あなた方が一番わかっているでしょ、と思って心の中でつっこんだけど、わたしはお母さんがそういう風に私の幸せを一番に考えてくれているのが嬉しかった。何度も涙が出た。

　それから彼とも話し合って、もう一度、付き合ってみることにした。まだこれは母には言えてないけれど、いつか言わないといけないと思ってる。姉に相談したら、「もう少し経ってからでもいいと思うよ。りなの心を守って」と言われたので、そうすることにする。でも、来月くらいには言わなければと思う。
　もう私たちはロミオとジュリエットじゃないから、周りからの干渉によって絆が深められるわけじゃない。今後は自分の気持ちがお互いに向かなくなったら、自分で動かないといけないし、ずっと好きなら覚悟して歩いて行かないといけないんだなと思う。いいところだけじゃなくて、だめなところも見て行かないといけないんだと思うし、好きなのに好きだけじゃどうしようもないような事態にも直面していかないといけないと思う。受け入れられるかそうじゃないかは、きちんと自分だけの心で判断していかないといけないんだと思う。

　でも嬉しいんだ、自分の手で続けたり終わらせたりしてもいいって少しでも認めてもらったから、次のステップだと思う。

　わたしはまだ３０手前だから、しようと思えば結婚はできる。別の人とも。でも彼が好き。大切にしたいし、彼はきっと私がいなければ彼の言う「いつかまた本当に大切だと思える女性と一緒になる」は多分ずっとできないんだと思う。私といてもできるかは分からないけどね…。そんな彼を大切にしたいなと思っているの、いまは。