多分一旦外に出るんだ〜「2030年の学校をつくるスクールリーダーへ」オンライン読書会
「2030年の学校をつくるスクールリーダーへー学校が変わるために、今、必要なことー」の読書会に参加しました。
スクールリーダー?そんなんなれるんかいな?(なりたいんか?と聞かれればそうでもないって答える、、、多分)そもそも養護教諭はわりと「ただし、養護教諭を除く」って付け足されがちな職種で、場違いだったらどうしよう?と思ったのですが、本をあらかじめ読まなくても良い、というハードルの低さと、イベントの説明文が良くて参加を決めました。
(以下、説面文の引用)
学校での教育をもっとよくしたい、変だなと思うところを変えたい……でもどうやって?
それを考える材料として、『2030年の学校をつくるスクールリーダーへ』を読み合い、気づきを共有する読書会を開催します。
一人ではアイデアを広げられない、動き出す勇気が出ないことも、みんなで考えていけば大丈夫。
議論を引っ張っていただくのは、公立学校での経験を経て私立学校教員へと転職した村上聡恵先生と、蓑手章吾先生、そして武田信子先生です。
私立でできて、公立ではできなかったことは?
なぜ、公立だとできないんだろう?
公立では、どこまでできるんだろう?
などなど、お2人にお聞きしたいことを、武田信子先生に切り込んでいただきます!
ね、素敵でしょう?「学校での教育をもっとよくしたい、変だなと思うところを変えたい」っていうのはまさに!だし、今オルタナティブ教育界隈では話題のHILLOCK初等部の蓑手先生や軽井沢風越学園の村上先生のお話には興味深々なのです。構成としては、まずはグループで割り当てられた章を読み、ディスカッション。そのあと蓑手章吾先生、村上聡恵先生、武田信子先生のトークセッション。最後にまたグループワーク。最初はカタい感じではありましたが、さまざまな角度から「現場の余裕のなさ」が共有されました。確かに、もっと何かできるのではないか?もっと手をかけたい、と思っても時間的、物理的に無理なこともたくさんあります。「やりたい」と思っている教員にとってはそこは苦しいところです。「働き方改革」もここでは逆効果。うーん、難しい。私は「学校、もっとシンプルになっていいんじゃない?」派なのですが、それでもなんでもサクッと終わらせればいいとは思っていなくて、むしろ「じっくり時間をかけるために整断捨離しようよ!」みたいな感覚なのです。だってやること多すぎない?現場。私だって養護教諭、保健主任、教育相談担当!特別支援教育コーディネーター、スクールサポート委員、落とし物担当、部活顧問、学年所属、セクハラ相談窓口と肩書きこれだけあるんですよ。(去年、今年は研究会理事も)正直頭が回らないです。減らそうよ、仕事。子どもと関わる余裕を作ろうよ。
そしてグループセッションでは、公立を飛び出して活躍されているお二人のお話を伺うことができました。蓑手先生は若いうちからトンガってらしたんだなあという印象。「小さな学校があちこちにできたらいいと思うんですよ」という言葉に「そうなの!それそれ!アタシ、やりたいの!」と思いました。村上先生のお話では学ぶことで人は(大人が、です)自由になれるんだなあと感じたのがいちばんの発見でした。教職員大学院で学ばれたこと、その仲間と繋がってあれこれやりとりすることが続いていること。なるほどなあと思います。何より先生ご自身が公立に戻ることを前提として飛び出しておられるというところに驚きと共感。私自身も一度出て、でもきっとまた公立に関わるだろうなぁとは思っているのです。養護教諭としての学びにはやや限界を感じてしまっていて、学ぶとしたら他のことが学びたいし、戻るとしても養護教諭じゃない気はしているのですが。非常勤にはなってしまけど、SSWか特別支援教育の専門員で戻るのだろうな思っています。HILLOCKも風越学園も、私にとっては夢のような学校だけど、やはり思い通りというわけではないという厳しさについても再確認しました。お二人の話で一番印象的だったの言葉は
「公立学校には可能性がある」
という一言。子どもも大人も多様性に富んでいることや、予算のことだとか、確かに一理あるかなあ、思いつつ、半分はクエスチョン。可能性があると信じたい気持ちもあります。
今私ができるのはせいぜい部活の形で居場所を作ったり、
放課後の補習教室に顔を出すことくらいだけど、
そんなことでも教育を変えていけるのかな?
委員会活動とか、本当はもっと大事にされていいんだと思うし、
特別支援教育ももっと特別なものじゃなくなるといい。
思いはいろいろあるけど、養護教諭という立場では難しいんだよね。
なので、どんな形であれ、外には一度出ます。
それは学校という枠の外であり、
養護教諭という枠の外でもあり、
枠のない中で何ができるのか皆目見当もつかないけれど。
来年を後始末と準備の年にするつもりで、
今からやっていこうと思います。