家族ってなんだろう?〜映画「おいしい家族」〜
こんにちは。ざまたかです。GW、いかがお過ごしですか?さっきネトフリで映画を観たので、忘れないうちに感想を。
母の3回忌で実家に帰ったら、父が母の服を着て、「母さん」になってた?おまけに子持ちの男と結婚?って、もうこれだけで面白いのですが、なにがいいってこの映画、イヤったらしいところがひとつもないんです。主人公の橙花は仕事も結婚もイマイチなんだけど、だからといって夫がイヤな奴として描かれるわけではなく、急に亡き妻の服を着て生活する父親(青治)を誰かが腐すわけでもない。とはいえ、主人公にとっては青治の変化は大事件なわけで、それをどんなふうに受け入れるのかが新島の美しい自然を背景に描かれていきます。
家族とは、ジェンダーとは、みたいなことを言い出せばもっと深刻にも描けるテーマだと思うのです。でも、あえてそれをせず、だからといって笑いっぱなしのコメディでもないんですね。大切なものを守りながら自分らしく生きるってことがあちこちに散りばめられてる気がします。私が好きなのは青治の結婚相手・和生の娘(かもしれないけど謎)のダリアとその同級生・瀧のエピソード。自分らしく生きたくて葛藤する瀧とそれを応援しつつも複雑な気持ちになるダリア(だって好きなんだもん!)凹んで和生に甘えるシーンが可愛くて。でも、ラスト近くの弾けた感じもまたスコーン!と気持ちがいいんですよ、この二人。ああ、ネタバレしないように書くのが難しい!!!
家族とは、結婚とは、自分らしくとは、いろんな要素がてんこもりの映画なのですが、なんていうか最終的には難しいこと言わないで、みんなで共に時間を過ごしたり食卓を囲もうよ?って思わせてくれる映画です。よかったら観てみてください。
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