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2020/02/11

あまちゃん(全157エピソード)を完観した。この1ヶ月間、仕事が終わり次第、晩飯を食べながら、歯を磨きながら、寝室の電気を消し、眠気が来るまで、毎日観続けた。なんだか長いマラソンを頑張って完走したような言い方になってしまったけど、そうではない。面白くてあまちゃんのことしか考えられなかったのだ。

軽くあらすじを。物語は東京で高校に馴染めない主人公のアキが夏休みに母の故郷の岩手県北三陸を尋ねるところから始まる。アキの祖母は地元の海女だが、アキは祖母が海に潜る姿に感動し、北三陸で海女になることを決意する。後半ではアイドル志望の同級生のユイとの出会いで東京でアイドルを目指すことになる。

橋本愛演じるユイのキャラクターの振れ幅が大きく魅力的だった。彼女は頭脳も家柄にも恵まれた野望を持った美少女。自分がこんな田舎で終わるはずはないと、東京でアイドルになることを確信している。アキとユイは「北三陸の町おこしアイドル」として有名になり、それをきっかけに、東京の大手プロダクションからスカウトされる。彼女の計画通りにふたりは東京に行く予定だったが、それは叶うことはなかった。劇中、ユイは三回東京に行こうと試みるが、北三陸のトンネルを抜けることは一度もない。一度目は父親の病気、二度目は母親の失踪、三度目は東日本大震災。彼女が東京行きを決意するタイミングで、諦めざるを得ないことが起こってしまう。母親の失踪のあとに全てに嫌気が差してグレたユイはみんなのアイドルから一変、ヤンキーになってしまう。

そんなユイが東京でひとりアイドルになったアキに対して「アイドルなんてダサいよ」罵倒する場面がある。そこでアキが言い放つ「ダサいくらいなんだよ!我慢しろよ!」というセリフがいつまでも心に残っている。実はこの時、ユイには順風満帆に見えたアキも、東京ではまるで人気がなく事務所から解雇警告を受けるくらいギリギリの状態だったのだ。地元に残るしかないダサい私。東京で活躍できないダサい私。けどこのダサい現実を直視して、滑稽だけど藻掻いていかなければ、一生ダサいままだもんね。うんうん。そうだよな。と泣きながら叫ぶアキとユイと共に僕も画面越しにボロボロと涙を流した。

語りたい名場面は山程あるのですが、もうこれ以上は書ききれないので、全話観た方は僕まで連絡をください。話をしましょう。そして今年の夏は絶対に北三陸に行く決意を固めているので!一緒に参加してくれるバディが居たらそちらも連絡をくれよな!



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