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第二言語でする切迫した会話

スペインから友人が来た。彼は美術の仕事をしていて、定期的に日本に来るので、タイミングが合えばご飯を食べたりする。今回は自分の本屋にも遊びに来てくれた。本を買ったあとは「東中野のおすすめの店に行きたい」と言うので、商店街の中華料理屋に行った。ここは何を食べても安くて美味しい。海老入り薄卵焼きと海老と豆腐のあんかけ、このふたつがお気に入りで毎回注文している。友人は愛想がよくなく、口数も少ないが、お酒を飲むと饒舌になる。この日もひとりで中瓶を何本も開けながらいろんな話をしてくれた。

    • 就職力は時間とともに低下

      失業手当を受けるためにハローワークに行く。受給のためには説明会に参加する必要があり、一時間半、久しぶりにみっちり人の話を聞いた。雰囲気も年齢も異なる人が30人は集まっていただろうか。みんなが同じ境遇だと思うと、急に優しい気持ちになり(みんなにも俺にもいいことがありますように)と勝手に心の中で願ってしまった。説明会では申請フローやスケジュールを丁寧に教えてもらえたけど、至る所で再就職への圧を感じた。いちばんすごかったのは、最後に配られた「就職力は時間とともに低下」というデカめの

      • なんでも自分でやるのがたのしい

        本屋をはじめて約一ヶ月がたった。選書や展示、YoutubeやPodcast、はじめてやることばかりだが、どれも楽しくできているのが嬉しい。僕は毎月のフリーペーパーを作っているんだけど、それもとても楽しい。思うことを書いたり、おすすめの本を紹介したり、そういうことが心底好きなんだと思う。だけど冊子にするには(当たり前のことだけど)書くだけではなく、誌面にレイアウトする必要がある。一緒にやっているふたりがデザインが大得意なので、今まではこの手のことはお任せしてしまうことが多かった

        • 視力が2.0だけどメガネをかけてみる

          ワーキングホリデーに行く大学の友人を見送るために、渋谷で朝ごはんを食べた。平日なら混雑してないかな、と軽い気持ちで渋谷のストリームに行ったが、とんでもなく混んでいた。数ヶ月前まで渋谷で働いていて麻痺していたが、やっぱり人混みは体力を奪う。カフェで注文するのに体感で20分は待った気がする。待ちに待った末にきたハムとトマトとチーズのサンドイッチにかぶりつきながら友人の話を聞く。カナダに一年ほどワーキングホリデーで行くのだが、何か強い目的があるわけではなく、強いていうなら、ゆるっと

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          母校の図書館カードを手に入れた

          ひさしぶりに明大前で用事があったので、懐かしさに抗えず、母校のキャンパスを散歩した。思い返せば、卒業してからもう十年。古い役所のようだった校舎は、テック会社のオフィスのように綺麗になっていた。時間は経ったのだ。図書館も全面に窓があり開放的な造りに変わっていた。不真面目な学生だった僕も(多くの人と同じように)大人になると学ぶことが好きになった。そんな今の自分にとって、無料で居心地よく本が読める場所はとても魅力的。外部の人間でもお金を払えば図書館を利用できるのかも、と調べると、卒

          母校の図書館カードを手に入れた

          ギターの先生をネトストしている

          ギター教室に通いはじめて3ヶ月が経った。相変わらず下手くそだけど、少しはまともになってきた気がする。まだTAB譜は読めないけど、指板図には慣れた、右手の指弾きはできないけど、左手の指の皮が厚くなった。週に一度欠かさずに通えているのは、先生がいいひとなのが大きい。演奏が本業だけど教えるのも上手で、とにかく馬が合う気がする。自宅でのレッスンだから本棚が目に入るのだけど、この前はオクタビオ・パスの「鷲か太陽か」が置かれてた。自分もパスの詩集を読んだばかりだったので、話をしようと思っ

          ギターの先生をネトストしている

          25年目のカードキャプター

          『カードキャプターさくら』の25周年記念で、劇場版がリバイバル上映されていたので観に行った。久々に聞くキャラクターの声でリアルタイムで観ていたときの気持ちが懐かしさと共にグッと押し寄せてくる、90年代のアニメって全ての作品に林原めぐみと緒方恵美が出てる気がしてしまうね。昔はさくらのクドい味付けのリアクションに10回に1回くらいはうんざりしていた気がするけど、いま見ると素直にかわいい〜と思えるから不思議。あのひたむきな感じが今の自分の琴線に触れてしまい、劇中何度か「どうか大人に

          25年目のカードキャプター

          ここからは、シーズン2ってことで

          久しぶりの友人が店に来てくれた。最後に会ったのは数年前で、その時はなんだか仲良くなりきれなかったな、という印象があった。遊びにきてくれたあとに軽くごはんでも、ということで韓国料理を一緒に食べる。会わなかった間の話をたくさんした。仕事も住む場所も変わって、お互いオジさんになり(年もとったけど、甥が生まれた)前にあったときよりも気楽に話ができた気がする。NetflixのMaster of NoneとAziz Ansariの話をした。彼はシーズン1までしかみていなかったので、それ以

          ここからは、シーズン2ってことで

          今週の自分を支えてくれたもの(7.19~7.26)

          今週も無事に金曜日を迎えた。最近は周囲のひとが落ち込んでいて、自分よりもその人たちが心配だな。そんなふうに思えるくらい、自分の気持ちを底あげしてくれたもの。ひとつめ、あたらしい小銭入れ。両国にあるコーヒー屋さん、Goofy Coffee Clubのグッズ。素敵な知り合いがお店の家具を作ったということで気になっていた場所。店舗にはまだ行ったことがないけれど、オンラインで販売していた財布に惹かれて購入した。リフレクターと蓄光のZIPでふとした瞬間に光るところにロマンを感じる!

          今週の自分を支えてくれたもの(7.19~7.26)

          情熱に、情熱に、お値段つけられない

          宇多田ヒカルのライブに行った。25周年のベストアルバムのツアー。終わってからずっと「いいもん見たな〜〜」という余韻に浸っている。かなりの曲数を歌ってくれていたけど、それでも、まだあの曲も聴きたい、あれもやってない、となるのは本当にすごいことだなと思う。(ネタバレになるかもしれないのでこれ以上を知りたくない人はここでページを閉じてください)これだけ長い間活動していると、その中で、宇多田も観客もたくさんの変化があったんだな、ということをしみじみ感じる。部屋にこもって自分のために書

          情熱に、情熱に、お値段つけられない

          バタバタとゆらゆらのあいだで

          7月に入ってから忙しい日が続いている。zineのイベントや本屋の開店準備、職を得るために面接を受けたり、合間にギター教室にも通った。あ、NewJeansのライブにも行けたな。例年通り、睡眠時間が少なくても一日中元気に過ごせて活動的になっている。今日はすこし心配になり病院に行って状態の報告と相談をした。いまの薬はどちらかといえば気分のさがりに効くもので、あがった状態を制御する効果は少ないらしい、だけど先生は「冷静な判断力もあるし、気にせずにこのまま頑張ればいいよ」と言ってくれた

          バタバタとゆらゆらのあいだで

          生涯学習センターに出社している

          朝九時に起きて、生涯学習センターにいく。そんな生活をこの二週間続けている。仕事がないと一日中部屋にいれるのだが、家にいるとロクなことをしない。Amazonで無駄な買い物をしたり、映画をみても集中力が続かなくて途中でやめたり、シークレットウィンドウに切り替えてみたり、いらん情報でただタブを重ねていくだけ。最初はカフェで作業をしていたが、一日中いるには居心地が悪くて、学習センターに落ち着いた。 ここには食堂もあって、たいていは660円のカレーか蕎麦かうどんを食べる、ときどき10

          生涯学習センターに出社している

          嫌われたままで、誤解されたままで。

          以前、知り合いと話をしたときに「丹澤くんは嫌われ慣れていないんだね」と言われたことがあった。そんなことに慣れる人はいるのか、と腑に落ちなかったのだけど、最近すこしわかった気がする。べつの友人といやな体験について話をしていたときに「その人のことを許さなくてもいいと思う」そんな言葉が口から出た。本当にその通りで、傷つけられた、理不尽なことを言われた、いやなことをされた、その相手に優しくする必要はない。世間では許しが寛大さや強さの証だと思われることもあるけど、僕はそうは思わない。で

          嫌われたままで、誤解されたままで。

          ギター教室に通うことにした

          職を失って時間ができたので、ギター教室に通うことにした。いくら教えるのが上手なひとでも相性が悪いと行かなくなるので(同じ理由で僕は美容院を転々としている)事前の情報収集がだいじ。調べていくと、渋めのおじさんの個人教室が見つかった。先生のブログを読んでみると、内容も文章もかなり好きな感じ。おすすめの曲を紹介したり、ときどき昔の生徒に思いを馳せたり、やさしい人柄がにじんでいる。マッチングアプリを使っているひとはわかると思うのだけど、文体への好感度と人への好感度は比例する。ここに違

          ギター教室に通うことにした

          台湾料理屋で沖縄を語った

          台湾料理を食べながら沖縄について話した。主催している「集まるクィアの会」という社会問題について集まって話してみる会で、次回のテーマが沖縄になったのだ。自分は沖縄に関する知識がないので、詳しい友人を交えてどんな風に進めるのがよいかを相談をした。最初は上野陽子さんや岸政彦さんの書籍を課題図書にして進める方向で話をしていたが、エッセイという書き手が個人的な体験を主観で書いた文章は、読みやすさはあるが、前提の知識がなければ沖縄の現状を取り違える可能性があるかもしれない、という意見をも

          台湾料理屋で沖縄を語った

          しょくなし、よふかし、ひとやすみ

          四年間勤めた会社を辞めた。部署の仕事がなくなり退職の必要に迫られたのだ。まだ実感がないけど無職の生活がはじまる。せっかくなのでしばらく休んでみるつもりだ、曲がりなりも10年間も働いてきて、ひとやすみのタイミングなのかもしれない。体調と向き合ったり、なにか楽しいことをするのもよさそう。 仕事がないと日曜の過ごしかたもかわる。普段は明日に備えて、夜は翌日のタスクの準備をしたり、はやめに寝ることを心がけていた。月曜日も日曜日と変わらないと気が抜けて夜更かしをしてしまう。きのうは夜

          しょくなし、よふかし、ひとやすみ