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だれにも傍に天使がいる 4
昨年の11月あたりからパンチャカルマでの潜在意識のデトックスにより鬱がつづいているなかでわたしの意識のコードとアークエンジェルの全地球を覆う電磁的コードがつながった。
もちろんそれは潜在意識の奥底に溜まりに溜まった感情の澱をデトックスする過程での意識の変容プロセスと考えられるのだが、同時にいま考え直すと集合意識の破壊に対する警告として捉えることができると感じた。
年始に広島県大竹市にある下瀬美術館へ行った。
昨年中からずっと行かなければと考えていた展覧会を観るためにクルマで片道5時間をかけて出かけてきた。
美術館で開催されていたのは私がまだ中学生のときに出会って以来ずっと表現と創造の源泉となっている画家金子國義氏と人形作家四谷シモン氏の企画展「あどけない誘惑」だった。
その会場でわたしは思わぬ存在と邂逅した。それが四谷シモン氏がつくった天使の人形だった。
その作品は「天使 澁澤龍彦にささぐ」と「目前の愛 1」、「目前の愛 3」の三体の天使像であった。
鬱々とした意識のエネルギーの中心にその天使像の背後に存在するアークエンジェルの強烈な光を感じ、しばらく作品の前に立ち竦む状態がつづいた。
こうやってアークエンジェルはその光の領域にわたしを導くのだな、とも理解した。
奇しくもわたしも天使像の絵を昨年中から制作しているのだった。
その描いている天使の絵についてのインスピレーションもシモン氏作の天使像を通して、方向性を書き換えられた思いだった。
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天使と書くと、ファンタジー小説のファンや楽観主義的なスピリチュアリストがよく語る彼岸からの使者のように捉えられてしまう。しかし、実はとても身近なエネルギー存在であり、別の表し方をすればハイアーセルフと捉えることもできると考えている。
わたしたちの意識の高次の自己の意思だ。
ヴィム・ベンダースの「ベルリン天使の詩」を観ると良く分かるけれど、天使的存在はつねにわたしたちを見つめている。
わたしたちというのは、つまり自我を中心とする個人の意識・コンシャスセルフである。
一方、ハイアーセルフはつねに自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返す自我をひとつ上の視座を通して観察する「わたし」である。
ときには絶望し、疲弊し切った自我を背後から抱きしめ、自我の閉じた言葉の世界に光明となる囁きを紛れ込ませる。
しかし当事者はそれが高次の自己の声だとは気づかない。
自我に囚われつづけ、自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返している「わたし」には、高次の自己に意識をつなげることが困難なのである。
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いまの日本人はまさに自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返すだけの日々を送っているのではないだろうか。
今回の震災、そして羽田の事故による新年早々の衝撃は、そんな疲弊した自我の閉じた世界をより固く閉ざしてしまったようにも感じる。
何より辛いのは旧来からの慣れ親しんだ、共同体としての日本と、多分縄文時代から連綿とつながってきた日本人の集合意識のフィールドが消滅してしまったことだろう。
これからしばらくは、意識の基盤から消失した日本人の集合意識の崩壊の投影としての現実が、物質化しつづける時間がつづくだろう。
しかし、絶望の暗闇からしか真の光は見つからないというのも真実だろう。
その圧倒的かつ危機的喪失感からアークエンジェルは、日本人、日本民族をあたらしい集合意識のフィールドへ引き上げるために、強い光を今放ちはじめている、とわたしは心身で感じている。
今回邂逅した四谷シモン氏の天使像を通して、予感は確信に変わってしまった。
天使についてはまだこれからも気づいたことを描いていこうと思っている。
いきなり話は変わるが、今回訪れた下瀬美術館の建物は素晴らしかった。
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設計は坂茂。瀬戸内海を望む場所に建てられた低層の美術館は公共の美術館のような権威的存在感はまったくなく、アート作品とつながる場としてもっともナチュラルな感覚でいられるとても自由な空間が創出されていた。
併設されているカフェ、ヴィラ、レストランにも行ってみたい。
この美術館は私設で、広島市のコレクターである下瀬家のコレクションを常設する施設である。
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常設スペースにはエミール・ガレ、ピサロ、ローランサンなどとても美しい作品が展示されていた。
とくにガレのコレクションは素晴らしく、コレクターの審美眼のレベルの高さを感じさせた。
私はこの建築を見て、磯崎新氏の建築作品にとても近い開放感と知性を感じたのだが、その後設計者の坂茂氏のプロフィールを調べたら、磯崎新アトリエに勤務していたので、合点がいった次第である。
再度訪れた場所がまたひとつ増えた。
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