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脳内地図を充実させる

僕は基本的に電車で移動することが多い。
けれど、最近は30分くらいで行ける距離なら自転車で移動するようにしている。

自転車で街を移動していると新鮮な気持ちになる。
ここをこう進むとあの駅につながるのかーとか、ここことあそこは意外と近いんだなーとか、自分の頭の中の地図にいろんな追加情報が書き込まれていく。
電車だと感じづらい距離感も、自分の足の疲労と比例する形で体感できる。

電車に乗っているとき、僕は必ずと行っていいほどイヤホンをする。そしてスマホを見るか本か読む。
対して、自転車に乗っているときは危ないのでそんなことはできない。ただペダルを漕ぐという時間になる。

ペダルを漕いでいる間、退屈しのぎは頭の中でするしかない。気づけば自然に何かしらを考えている。今度の週末何しようかなーとか、晩御飯何にしようかなーとか、昨日のアレ面白かったなーとかあれってどうしてこうなんだろうな、など考えていることは多岐に渡る。

よくよく考えるとそんな時間は生活してて珍しいなと思う。
ペダルを漕ぎながらなにかに気づけたとき、すごく嬉しくなる。電車でスマホを見ているのとは違う充実感がある。

自転車がくれる不便性を最近では贅沢な時間と考えるようになってきた。

ところで、ハンドルをカマキリのような角度にした自転車をしばらく見かけてないな。田舎に行くとまだいるのかな。
思えば、本当のカマキリだってしばらく見かけてないな。




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