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立ち止まりそうかも、と思ったら読んでおきたい本|私の生活改善運動
とある企画展を見に行ったときのこと。
様々な本を展示しているスペースが、自分の心の赴くままに本を購入することにした。そのとき買った本が「私の生活改善運動」だ。
「これでいいや」で選ばないこと。
「実は好きじゃない」を放置しないこと。
これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。
この言葉に惹かれたのは、自分が大切にしたかった日々の生活を今本当に大事にできているかな、とふと思ったからだった。
筆者の安達さんは「生活改善運動」のことを以下のように記す。
自分にとっての心地よさ、快・不快を判別し、より幸福な方に向けて背活の書書面を改善していく自主的で内発的な運動だ。
いつも心地よい状態でいれるのが1番いいけど、日々過ごす中で余裕がなくなってしまったり、不安でいっぱいになってしまう時もときにはある。
そんなときに、自分の心地よさを生み出すものが分かっていれば自分にとっての処方箋になると思ったのだ。
恥ずかしいことにネガティブな感情に陥っているときは、この自分の心地よさを生み出すものは何なのか、びっくりするくらい何も出てこなくなってしまう。
後になって思い返すと、色々あったじゃないかと思い出すのだが、その時は視野が狭くなったように感じてしまっているのだ。
この本は日々の暮らしや食事、服など筆者の安達さんにとっての心地よいものや安達さんの師匠の生活改善運動を知ることができる。他の人の内容を知ると、自分だったらどうするかなと想像を広げることができる。
だからこそ少し立ち止まりそうかも、と思ったときに読みたい本だ。
内容も読みやすいのでさっと一読するのもありだし、その時々で気になる章だけピックアップしても良いかもしれない。
少しでも「生活改善運動」という言葉に惹かれるものがあったら是非読んでみてほしい。
おしまい