国旗、国章に人体の一部、または人間やその他が描かれている国
始めに
どうも!初めましての方は初めまして。たんたどです。早速ですが、自己紹介と親記事は以下です。特に読んでいただきたいのは前者です。
上記リンクの3.16で、人間が出てくる国旗をまとめているのですが、あまりに人口が少なくて寂しいので、出題範囲の198カ国の国旗には1割も出されない(3/31≒9.677%)もの以外の人体の一部や人間、その他が含まれている国章を集計しました。情報は、文献とWikipediaを合わせたものとなります。
本題
下記画像をご覧ください。より理解が深まると存じます。
腕を含む手が描かれている国章や紋章
・アルジェリア、1本
国旗の中心に、ファティマの手があります。
・アルゼンチン、2本
友愛と団結を表す2本の腕です。
・ジブチ、2本
アファル人とイッサ人を表す2本の腕です。
・セントビンセント・グレナディーン、2本
このような子記事でも、見落としがあるとは思いませんでした。
祭壇に握手する手が見えます。
・セントクリストファー・ネイビス、2本
松明を黒人と白人の手で持っております。
・セントルシア、1本
松明を1本の腕が持っております。
・中央アフリカ、1本
盾の右下、青地に黒人の手です。
・ネパール、男女の手が2本
男女同権を表す男女の握手です。どちらが男性、女性かまでは存じません。この国章に描かれている国旗は横の方が長いです。手持ちのツールで最大まで拡大し、中間色も含めスクリーンショットし、この国の国花であるシャクナゲの花と葉を部分的に消した画像が図9になります。最終的な縦横比は950:1015、約分すれば190:203となり、比率は約1:1.068です。
・バルバドス、1本
サトウキビを2本持っている手です。黒人らしき肌の色ですが、Wikipediaにも文献にもそのような表記はありませんでした。
・ブルネイ(図181)、2本
初の検定の出題範囲の国章です。福祉と繁栄を表す2本の腕です。
・ベルギー、3本
描写が細かいので、縮小しませんでした。少々説明が長くなりますが、国章上部の旗はベルギー国内の9つの州の旗を集めたものとなっております。一番左の旗、アントウェルペン州の旗に手が2つ描かれております。SVGをアップしてスクリーンショットし、角度を調整し、トリミングしたものと、元の旗を貼付致します。図13、図14です。
・マレーシア、2本
少々小さくて分かりにくいですが、スランゴール州とヌグリ・スンビラン州を表す赤い縦長の長方形の下にサバ州を表す2本の腕がサバ州の旗を掲げております。
人間が描かれている国旗
この項目ですが、人間らしい姿をしていれば人間とカウントしております。例え神様であっても、人間の姿であれば例外はありません。
・アイスランド、男1人
黒人男女が描かれております。意味は、Wikipediaおよび文献には記載されておりませんでした。
・ジャマイカ、男女
アラワク人の男女が描かれております。女性はフルーツが入った籠、男性は弓を持っております。
・ジョージア、男1人
盾の中に描かれていて、乗馬しながらドラゴンを倒しているのが聖ゲオルギィ(聖ゲオルギウス)です。この聖人のページは結構興味深いです。
・スリナム、男2人
サポーターは文献とWikipediaではこの2人のインディオ(先住民)の肌の色が違います。文献では黒人です。
・セントビンセント・グレナディーン、女2人
国章は図3(1)をご参照ください。
平和を表すオリーブ枝を持つ古代ローマ風の衣装を着た女性と、跪いて金色の祭壇に正義を表す法の秤を持つ女性が描かれております。
・タンザニア、男女
象牙を持った黒人男女がサポーターです。
・ニュージーランド、男女
英国移民を表すニュージーランドの国旗を持ち、ギンシダを踏む白人女性と現地住民を表す儀式用の槍を持つマオリ族酋長(しゅうちょう)の男性がサポーターです。
・バヌアツ、男1人
バヌアツの火山、国旗と同じイノシシの牙とナメレを背景に槍を持ったバヌアツの戦士が描かれております。
・ハンガリー、少なくとも男4人
随分と大きいですが、親記事でも縮小しておりませんので、ここでも同様に貼付致しました。描写が細かい故なのかは分かりませんが、文献には記述が特にありません。これは人数もそうですがそれ以上に男女の分類が最も難しい国章です。宗教学者でも、キリスト教徒でもない今の私には判断しかねます。何と言っても、天使です。性別がありません。青い宝石はアクアマリンで、その上の2人は双方ともキリストです。赤くて四角い宝石はガーネットで、宝石と交互に、または宝石の左右に描写されている人物は左から聖ゲオルギウス、大天使ミカエル、大天使ガブリエル、聖ドミトリウスとなります。確実と(思っている)言えるものは、2人のキリストと聖ゲオルギウス、聖ドミトリウスです。ミカエルは前述の通り天使で性別がなく、ガブリエルは女性的な描写が多いとのことです。最終的な答えは、無期限の保留と致します。
・フィジー、男2人
サポーターに、フィジー人の男性の戦士が2人です。
・ベリーズ、男2人
肌の色が違う男性の木こりが2人です。左は斧を担いだメスティーソの男性、右は櫂を持った黒人男性です。
・南アフリカ、おそらく男2人
おそらく男性が2人です。
・モナコ、男2人
サポーターに、剣を持った2人のフランシスコ会修道士です。Wikipediaによると、これはグリマルディ家の始祖であるフランソワ・グリマルディが、1297年1月8日にフランシスコ会の修道士に変装した兵団を引き連れ、皇帝派に占拠されていたモナコに侵入した故事にちなんでいるとのことです。
・リトアニア、男1人
白馬に跨った騎士が、親記事でも触れているのですがヤギェウォ十字が描かれた盾を掲げ、剣を振り上げております。ところでこれは次のロシアでも触れている盾の中に盾、という概念に触れるのでしょうか?
・ロシア、男1人
盾の中に盾です(インエスカッシャン)。白馬に跨り、青いマントを着用した聖ゲオルギウスが虎柄のドラゴンを、槍というより先が尖った大きくて長い針のようなもので倒しております。
目
・アメリカの国章の裏、プロビデンスの目なので、どちらかと言うと神の目?
目です。Twitchというゲーム配信及び動画サイトの絵文字として「theilluminati」がありますが、ここを見る限りこれと関係がありそうです。
頭部
・スウェーデン、どちらかと言うと人面、見えているものだけで13個
リング状になっているものはカラー、一番下に吊り下がっているものはセラフィン(セラフィム)勲章と呼ばれるものです。スロバキアの国旗にあるロレーヌ十字が顔と交互に並んで輪を作っております。縦に隠れて見えないものは除き、カラーの部分に9つ、セラフィン勲章に4つの顔なので合計13個です。
・セントクリストファー・ネイビス、1個
国章は図5をご参照ください。
盾の上部に現地人、カリブ住民の頭があります。
その他
・マーシャル諸島、天使
図25のハンガリーの国章同様、天使なので、性別がありません。
・リヒテンシュタイン、人面黒鳥
ルーツは下記です。
どのように扱えばよいのか、見当も付きません。以上。
まとめ
どうでしょう?世界各国の国旗、国章には重複分も含め21本の腕、23人の男性、5人の女性がおります。天使は除外して抜けがなければ合わせて28人、小中学校のクラス1個分くらいにはなるでしょうか。女性も少数ながらいることですし、子供もできるでしょう。