2023年1月

 世の中はようやくコロナ騒ぎが落ち着き、コロナも翌5月には5類感染症になるという。まあこれはウイルスの感染性や重症化率がどうのこうのではなく、窮屈で鬱々とした国民の暮らしへ変化を与えようと、一部の国民の期待に答えた形なんだろうなと推測する。
 うちは一家全員昨年8月にコロナにかかった。株としてはBA.5だろうか。いまやBA.5の株も減ってきて、また新たな株におきかわりつつある。
 コロナ騒ぎがはじまって、もう3年以上にもなる。
COVID19の19は2019年の19だ。2019年の12月に中国の武漢でウイルスが同定され、2020年の2月ころには日本でダイアモンドプリンセス号内でのクラスターが起こり、なんかそこから色々と大変だった。コロナのことを思えば、ときはあっという間に感じるんだけど、その3年の合間に次女は3歳になり、長女は3歳から6歳になろうとしている。

長女はまもなく小学生だ。2月には6歳になる。
この間、姉から長女へ早めの誕生日プレゼントをくれた。
長女が好きな水色の傘で、フチに虹のデザインが施され、ユニコーンの柄が控えめにされていた。長女の好きどストライクの傘だなと思った。
「ペガサスの柄がついてるね」というと、「ユニコーン!」と怒られもしたけど、きっとこの、好みどストライクのチョイスは姪っ子のチョイスだなと確信もしていた。実際に姪っ子のチョイスだったんだけど。まぁほんとによく遊んでくれる。
なんの見返りもなしに、自分の時間と愛情を注げるというのは本当に健気で、人間的で、かわいいなと心から思える。

 一方でうちの長女や次女は英語の英才教育めいたものを受けている。
欲しい物、いや欲しいかどうかは別にして、親が買ってにほしそうな物を買い与えてはすぐに飽きるなどの暮らしになれているせいか。贈り物やプレゼントというものへの感謝はちょっと薄いんじゃないかと心配している。
ときどき、姪っ子たちの健気さと比べるとかわいくないなと思うときもある。実際に愛想つかしているわけじゃない。期待したいところに期待値が追いつかないためか、落胆めいたものがそう思わせるんだろうと思う。
 英語や算数が人より早く、うまくなるのもいいけれど、やっぱり子供には子供時代にしか享受できない繊細さと自由で莫大な時間と心からの楽しさをたくさん感じてほしい。そして、そういう子どもの姿をみてにこにこと微笑んでいたい。そんな親の眼差しをみて育った子どもはきっといい人間に育つんじゃないかと勝手に思っている。

本当の楽しさ、本当の安心、本当の思いやりをきちんと経験して育った子どもは、今SNSで問題になっているように、回転寿司屋で人の寿司にわさびをぬりつけたり、共用の醤油差しをペロペロなめて、仲間たちを笑わせよう、SNSにアップして笑ってもらおう、すごいと思ってもらおうとか思わないはずなんだ。

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