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アメリカ生活の費用

ここでちょっとアメリカでの生活にかかった費用の概要を書いて見たいと思います。

1988年当時アパートは2ベッドルームで525USドルでした。(現在アメリカ在住の長女に言わせると2024年の今だとその3,4倍はするだろうと言います。)これには共益費や水道代も含まれていました。スーパーやショッピングモールから徒歩7,8分ぐらい離れた閑静な住宅街にあるアパートで管理人常駐、プール、オートロック付きのアパートでした。

家具はレンタルしました。ベッドを3つ。(Fさんもいましたが娘達は二人で一つ)ソファ、コーヒーテーブル、ダイニングテーブルといす4つ。月のレンタル料が122ドルくらいでした。中古車は約5,000ドル、TVや電話機、物入れの棚、シーツ、布団カバーなども買いましたが500ドルかからなかったと思います。その他に電話や電気などの利用開始料(これは支払いをしなかった時のための保証金で解約時には返金される)や銀行口座を開く時に作るチェックブックや車の保険料なども必要でした。

9月からは娘達の学校は無料でしたが私の授業料が3ヶ月で約1,100ドルかかりました。毎月かかるのはアパート代、食費、光熱費、電話代、ガソリン代、レンタル家具代、その他雑費でしたがガソリン代は当時はびっくりするくらい安く食費も日本と比べると安く月に日本円で3万円に押さえていました。週一回行くスーパーで50ドルに抑えるために娘たちに暗算をしてもらいながら買い物をしました。

主婦歴が長いので家計を工夫することは楽しくできました。娘達も私もお弁当を持っていきました。娘たちはたまには学校の給食を食べたいというので1ドルずつ持たせました。お弁当は日本に比べればとても簡単なものでピーナツバターやハムや卵焼きをはさんだサンドイッチ2切れとりんごを一つ持たせるとか、たまには日本式におにぎりとちょっとしたおかずを持たせるとクラスメートが欲しがってその代わりに彼らの給食を分けてもらったりして楽しんでいました。

最初の方にも書きましたが日本の私立の海外校に入れると授業料と寮費で一人年間200〜300万かかります。それが、当時のアメリカで、ひと月に私の大学の授業料込みで、3人で1,300ドルくらい(約20万円)で生活していたのです。それは日本で子供一人を親元から離して私立の学校に入れるとかかる費用と同じくらいです。なので夫からは授業料は別に生活費として日本円で15万円くらい送ってもらっていました。ありがたや、ありがたや。

もちろん夫の犠牲の上に成り立っていた生活でしたが、夫は夫で私たちがいろいろなことを学んで成長することを楽しみに頑張ってくれていました。私と夫は大学生だった夫の落第が決まった時に知り合い、まわりの早すぎるという声を振り切って学生結婚したので、私は何が何でも夫を卒業させようと奮闘した過去があります。なので、夫ががんばってくれたのには卒業をさせてくれた私にちょっとした恩返しの気持ちもあったんだと思います。私たちは夫も一緒にいる気持ちになってほしくて毎日手紙を書きました。

今思うと30万円の収入で家のローンも払いながら月に20万円を送れたのは夫が自営業だったからかもしれません。貯金はその前の年に独立した時や事前調査にカナダなどに行ったのでほとんどなかったのです。その後2年の間に夫は収入がない月が半年もありましたが、銀行から短期のローンを借りたりしてやりくりしてくれました。

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