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日本の勉強と初めての TOEFL受験

7月、日本でも夏休みになる頃です。娘達もアメリカの生活にだいぶ慣れました。サマーキャンプなどが終わりアメリカの学校は9月から、それまでは日本から持ってきた教科書で日本の勉強をすることにしました。いつ帰ることになるかわからない経済状態でしたから、そのための準備です。やり方は教科書を自分で読んで問題集を解くというものです。私はスケジュールを作るのを手伝うだけでほとんど何も教えませんでした。というより教えることができなかったのです(悲)

今考えると人に習わず自分で理解していくという勉強法はとても良かったと思います。2年後、長女が中3、次女が小6の夏休み前に資金不足で帰国することになってしまった時、この時の経験が役に立ちました。長女は高校受験勉強のまっただ中に放り込まれましたが全く塾には行かず毎日学校から帰って6時間ほど勉強しました。次女も3年後の高校受験の時、塾に行くことを拒否して自分でやりました。娘たちは他の日本の生徒達とやっている濃さが違うのですから塾についていけるレベルではなかったというのもありますが、自分たちなりに勉強する方法を見つけたんだと思います。その帰国してからことについてはのちのちまた書きます。

8月の半ば、私のESLの最後の週にTOEFLがありました。その結果によっては9月からこのコミュニティカレッジのレギュラー(正規の学生)になれるのです。私にとっては初めてのTOEFL受験でした。結果は8月の終わりにわかりました。レギュラーになれるTOEFL の点数は学校によって違うのですが、私が通っているコミュニティカレッジはTOEFL500以上(当時の採点方法で)でなければ入れません。これはコミュニティカレッジにしては高く、初めての私はドキドキでした。

結果は497点でした。あと3点足りなかった。ところが先生達が私の努力を認めてくれてレギュラーになることを許してくれたのです。TOEFLもTOEICもそうですが、平均点付近には多くの人がいるので1問多く解けても点数は余り上がりませんが、上や下は1問多く解けるだけで5,6点上がることもあるのです。なので、一問差と判定して許してくれたのかもしれません。またこれは長年アメリカに住んでいる長女も言っている事ですが、アメリカは案外努力を認めてくれるところもあり、合格点でなくても抒情酌量してパスさせてくれるという意外な一面もあるのです。(事実、長女はその抒情酌量で大学に入れました)

ちなみにTOEFLは原則毎月実施しているので自分でタイミングを見て受けることができました。私が受けたTOEFLはInstitutionalのTOEFL、つまり私がいた学校のESLで個別に実施されるTOEFLで、そこのコミュニティカレッジに入れるかどうかだけを判断するものでした。どこの大学の受験にも使えるTOEFLは自分で申し込んで受けなければなりません。(Institutional のTOEFLと一般のTOEFLのどちらが難しいかというとむしろInstitutionalの方だそうです。なぜなら一般のTOEFLは色々なレベルの人が受けるので平均が低くなりますがInstitutional の方は語学学校で学んでいる人だけが受けるのでレベルが少し上がるからだそうです。)

アメリカのがんばった人を評価しようとするやり方はとてもうれしいことでした。例えばテストはいつも100点満点とは限りませんので結果は%で出しますが、先生をうならせるような良い解答を書けば100%以上も取れることがあります。というわけで私も3点を加点してもらって9月の末から正式にレギュラーの学生として勉強が始まることになりました。9月の始めには娘達の学校も始まります。いよいよです。

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