転機 ~20文字の文学~
花が散り、人が去り、日陰から今、始まる。
【あとがき】
本稿は、小牧幸助さんが主宰する「新生活20字小説」への参加作品です。惜春と新生活を意識しつつ、20文字ぴったり、というルールに沿って仕上げました。名付けたタイトルは、「転機」です。
当方は、この少ない文字数に畳む形式を日本的だと感じています。短詩形文学はもとより、物を畳む文化は、布団、扇子、ちゃぶ台など、日本人の暮らしに古くから根付いていますね。
今後も補足説明を控え、作品において雄弁であるよう、寡黙に取り組んでまいります。