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中学生が聞く!大人の仕事観とは vol.3

こんにちは!探究学舎のホッシーです。

今回は中高生たちによる連載の第三弾!

探究学舎の中高生クラスに通塾中の生徒数名が、自分たちでアポを取って行なった企業インタビューと、その成果として生徒たちが作成した記事をご紹介します。

本連載がスタートするまでの経緯や、これまでのインタビュー記事については以下をご覧ください!

以下の記事は、インタビューを行なった生徒たちが作成したものです。中学生による本格的な仕事探究をぜひご覧ください!


【本文】

こんにちは!今回で3回目となる、中高生による企業インタビュー。今回は株式会社マイナビ様に行ってきました!

株式会社マイナビは、就職・転職・進学情報のイメージが強いですが、今回は「マイナビキャリア甲子園」という、日本最大級の高校生ビジネスコンテストの運営事務局にお邪魔しました。

高校生たちの熱量とか、優勝者には100万円相当賞品とかすごそうです。インタビューでも登場する話なので、ぜひ一度サイトを見てみてください!

マイナビキャリア甲子園

インタビューをしたのは私たち3人です!

(左:せすく 右:るい)

るい 英語ネイティブレベルを目指して勉強中!
せすく ディズニー好きカーリングにハマり中!弟大好き中2! 

(なつき)

なつき まだ正直将来のことを考えることが怖いです!!

vol.5「人や組織の熱意を育てることが好き」

鈴木麻友さん
株式会社マイナビ マイナビキャリア甲子園 運営責任者

インタビューにご協力いただいた鈴木さん

Q いまの仕事についたきっかけはなんですか?
私、静岡出身で丸の内OLに憧れて東京に来たんだよね(笑)。最初に就いた会社は大阪で、そこから転職してこの会社に入ったの。もともと、営業の仕事をしていたんだけど、高校生とか大学生を応援するような仕事がしたいって思っていて、いまのキャリア甲子園みたいなことがしたいです!ってその時の上司にプレゼンしてたの。

それを始めてから2年後くらいかな。この仕事をさせてもらえることになって、いま運営責任者っていう形でこの仕事をしているって感じ。

Q 何のために働いていると思いますか?
その質問が一番悩んだんだよね(笑)。まず大前提として生きるため。家族もいるし、守りたいものがあるから。でも、社会人になると、1日の大体の時間働いてて、ほぼ毎日会社にいる、その中で仕事がつまんないって思ってしまったら、人生絶望的でしょ(笑)。

だから、どうしたら仕事が楽しく思えるか、どうしたら目の前の仕事が面白いと思えるか、そういうことを考え続けながら仕事をしています。

Q 仕事をしていて楽しかったこと、苦しかったことは何ですか?
楽しかったことと辛かったことって結構表裏一体
かなって思ってる。営業の仕事から新規事業の立ち上げを担当する部に移ったときに、就く前はめっちゃかっこいい!て思ってた。

ただ、いざやってみると誰もやったことがない仕事だから、例えばやりたいと思ってることを上司に話したりした時に、そのお金は誰が出すの?とかそれ実現できるの?とか言われちゃって。

できるんです!って言っちゃうと私がやらなきゃいけなくなるから、その責任というか、そういうのを感じちゃって辛いこともあった。

でも、自分で仕事を作り出して試行錯誤してそれを誰かに評価してもらうとか感謝されるのって楽しいし、そのプロセスが好きなんだなって思うようになったんだよね。

Q いまの仕事は自分に合ってると思いますか?
めちゃめちゃ合ってると思う〜(笑)。大学生も高校生も中学生もものすごいポテンシャル持ってるんだよっていうことを、その子たち自身にも、社会にも伝えたい。

そしてそれをおせっかいかもしれないけど、応援するような仕事がしたいって思っていたから、今の仕事は好きです!

キャリア甲子園に挑んでくれる高校生ってアイデアやプレゼンがすごいって感じるんだけど、はじめからすごかったわけじゃなくて、挑戦する中で考えて試行錯誤しながらどんどんアップデートしているということだと思うの。

進んでいく中で新しい可能性とか価値観を開花させていく、そういう大会なんだよね。だから、たくさんの成長に出合わせてくれるこの仕事が、すごく幸せだなって思う。

Q 働くことについて考え始めたのはいつ頃ですか?
高校生の時にはまだちゃんと考えてなくて、漠然と東京の丸の内で携帯持ってヒールでカツカツって歩く、それがしたいって思ってて(笑笑)。

その当時は、詰め込んでテストに向けて公式を暗記するっていう勉強しかしてこなくて、それがどう働くことにつながるか分かんなかったんだよね。いま思えばこの仕事をするためにはどんなことを勉強すればいいか調べたりすればよかったとか思うんだけど。

働くことを真剣に考えたのは大学入ってからかな。大学生になって社会人と接する機会が多くなって、みんなすごいおもしろそうで、その面白い社会人になるためには・・・って考え始めたんです。だから皆さんみたいに中学生のうちから社会人と接点持ってるのってめちゃめちゃすごいと思います。

Q 中学校、高校でやる勉強の意味はなんだと思いますか?
私は、いろんな価値観とか情報に触れるのはいいことだと思っていて、例えば変な例えをすると、友達の家に行った時に飲んだお茶が「甘っ」とか「ぬっる」とか(笑)、うちと全然違う味がして「あ、うちの家庭で当たり前だと思ってたけど、違うことってあるんだ」っていう気づきがあるみたいな。

いろんな価値観とか学びに触れると、これ好きだなとかこれはちょっと違うなとかわかる気がして。そういう発見をするためにいろんな学びに触れることって大事なんじゃないかなって思う。触ってみないと好きか嫌いか分かんないからね。

Q このいまの社会で問題に感じていることを教えてください。
普段学生と接して思うことは、自己肯定感が低いってことかな。ていうのも、めちゃめちゃすごいことしてるのに、私ダメなんですみたいな。SNSが身近にあるからこそ、自分より上だと感じる人が見え過ぎちゃって、自信がなくなってしまうのかなって思う。

だから、自分の凄さを言語化してくれる大人と出会える機会を作りたいなって思って。目の前にいる子たちの凄さを積極的に伝えていきたいなと思っています。

質問内容も相談しながら柔軟に変更していく

Q 好きなことを仕事にできてると思いますか?
できてると思う。私が世話焼きたいタイプで(笑)。それが仕事でできてるかなって。

Q 好きを仕事にすることについてどう思いますか?
私は好きじゃないと頑張れないんだけど。仕事って楽しいことばかりじゃなくて、苦しいこともあると思う。でも、楽しむ自分がいれば楽しめるんじゃないかなと思います。

Q 仕事の対価は何ですか?
お金っていうのは大前提あるとして、お金がもらえなくてもこのためなら頑張るっていうのを考えようと思ったのね。

『自分の成長』は、人生を面白くするために自分が成長する機会得られる、これは追求し続けていきたいことでもあるかな。

『人との繋がり』は、組織で何かをするとかチームで何かをすることがすごく好きだから、何にも代え難い と思う。

『誰かのためになっている実感』は、私が小学校の時から〇〇長とかの役割が好きで、立候補してやってたんだけど、リーダーっていくつかタイプがあると思ってるんだけど、私はカリスマみたいな感じじゃなくて、クラスみんなのために陰で働く縁の下の力持ちタイプで。

夜通し何かを準備したりして、その働きかけでクラスがやる気を出すみたいなのがすごく好きだったんだよね。その人のために尽くすみたいなのがいまの仕事観に繋がっている気がします。

鈴木さんの仕事の対価のグラフ

Q 将来のことを不安に思っている中高生にアドバイスをお願いします。
今までやったことないこと、ちょっと苦手だったり、避けてきたことにチャレンジしてみると、意外と楽しかったりする。

そして、必ず人と関わって仕事をすると思うから、チームとか組織の中で自分はどんな役割どんな能力を発揮するんだろうっていうのを知っておくといいと思う。

もう一つは、何かやったら必ず振り返りをすること。自分はどこに心が動いたのか、何か選択をするときになんで私はこっちを選んだんだろう?っていうのを振り返ると、やりたいことが見つかるかもしれないと思います。

終始温かく対応してくださった鈴木さん

これにてインタビューは終了です!鈴木さん、ありがとうございました!!

インタビューを終えて感じたこと

せすくの感想
学校でやる勉強の意味はあるのかという質問を、僕自身も最近思うことがあって、それまでは学校の勉強は意味がないという思いを曲げるつもりはなかったですが、確かに言われてみるとさまざまな情報に触れることによって自分の経験や知識も広がるし大切なことなのかもしれないと思いました。

自己肯定感が低いというのは、自分に置き換えても感じるところがありました。なので、些細なことでも自信を持って誇れるようにしたいと思いました。

なつきの感想
自分のしたい仕事をプレゼンし、叶えた鈴木さんがただただかっこいいなと純粋に思いました。私自身、キャリア甲子園という大会に強く惹かれました。

また、「Q 中学校、高校でやる勉強の意味は?」という質問の答えに、とても納得させられました。勉強することの意味は自分で作っていきたいと考えていますが、鈴木さんの考えがとても素敵で、私も色々な情報や価値観にこれから沢山触れていきたいと思います。

そして、鈴木さんの中高生へのアドバイスに背中を押されました。苦手だと思っていること、沢山あります。それらにチャレンジしてみたら、何か変わるかもしれない、そう思いました。

私に取り柄はあるのか。悩むことが多いです。でも、まだ私が出来ることや知っていることは少なくて、チャレンジしていけば私を最大限に活かせるものと出会えるかもしれないと、今回考えました。

るいの感想
私はどちらかと言うとチームより1人で動く方が好きなんですが、チームでの自分の役割を知っていると逆に自分の足りないこともわかってくるんじゃないかなと思いました。

勉強する意味についての話で、好き嫌いや新たな発見をすることができるからたくさんの情報に触れることが大切とおっしゃっていましたが、私もつい最近それを実感したことがあります。学校の勉強ではないのですが、漫画でDr.STONEという作品があって、それを読んだことをきっかけにあまり興味がなかった「科学」というものに興味を持ったり、科学的な視点で身の回りのいろいろなものを見たりし始めて、楽しいです笑。

新しい発見ができました。そうやって苦手なこと、あまり興味がないことは触れづらいので、自分の好きなものを経由して触れてみると面白いかもしれないと思いました。


以上で記事は終了です!ここまで読んでいただきありがとうございました!

これからも働く大人インタビューは続きます。お楽しみに!

体験授業のお知らせ

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