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フグタ社長業務日誌『春休み旅行の日記』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻7は自2008年4月1日~至4月30日。

フグタ社長業務日誌(巻7-3):4月5日(土)

 朝早く、目が覚めた。小鳥の声が聞こえるみたいだ。まわりの様子が違う、いつも寝ている部屋じゃない・・。あ、そうか。昨日から北海道に来てるんだ。
 昨日夕方、羽田に行って飛行機に乗った。千歳に着いて、それからホテルに泊ったんだっけ。ザ・ウィンザーホテル洞爺。
 今度の夏休みに外国のお友達を招待して、ホームパーティをすることになっているので、今日はその下見。来週から新学期なので、春休み旅行も兼ねているのだ。

 朝ごはんを食べてロビーに行くと、北海道のハルミおばさんたちが来ていて、ホテルの中を案内してくれる。このホテルは「バブルのお城」とも言われて、すごく立派で広い。ぼくひとりで探検すると、きっと迷子になってしまいそうだ。
 それから車に乗って、近くのルスツ・リゾートというところに行った。今工事中の建物を見せてくれる。これも立派なので、ハルミおばさん自慢がしたいのだ。
 またそれから車に乗って、今度は変な名前のレストランに行く。真狩村というところにあるので「マッカリーナ」だって。ダジャレだよね。お店の人が出てきたので、アイスクリームを食べさせてくれるのかと思ったら、お話を聞くだけ。でもきれいなところだった。新婚旅行はここがいいかなあ、ふふふ。

 10時過ぎにはホテルに帰ってきた。11時から1時まで勉強会だ。お昼ごはんは勉強が終わらないと食べられない・・。会場のウィンザーホールに行くと、自動車会社のオクダさんがいて、学校の友達のカモネギ君とアマリ君も来ていた。
 お昼ごはんを食べた後は、洞爺湖文化センターに行く。カモネギ君とアマリ君もついてくる。ぼくは飽きてきたので途中で抜けて帰る。
 「夏休みのホームパーティまであと3カ月。どんなパーティにしたいですか」と大人の人に聞かれたので、
 「お友達みんなが集まるわけだから、みんなの宿題について意見を取りまとめて、それをちゃんと夏休みの自由研究に発表できる形にしようと思います。これが一番大きな宿題ですね」と礼儀正しく答える。

 千歳空港から飛行機で羽田へ。もちろんスーパーシートだ。7時過ぎにうちに帰った。おなかペコペコ。みんなで南青山のイタリアレストランに行く。北海道のごはんもおいしかったが、ぼくはやっぱり「アントニオ」のスパゲッティが好きだ。

※楽しかったので、すっかり童心に帰られたご様子です(秘書注)。

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注:
ザ・ウィンザーホテル洞爺は言うまでもなくサミット会場。福田首相が場所を決めたわけではなく安倍さんが決めた(のでちょっと派手っぽい)。ハルミおばさんとは高橋 はるみ氏のこと、2003年以来北海道知事を4期務め、現在は参議院議員である。
※『フグタ社長業務日誌:春休み旅行の日記』は、ブログ『tanpopost』に2008年4月6日 付けで掲載したものです。

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