フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『問責不問』
フグタ社長業務日誌(巻9-2):6月11日(水)
多分、半年前の私なら、絶対にビビっていた。
「問責」と聞いただけで、ハハァー、お代官様、それだけはどうかお許しくださいませ、私めに出来ることならなんでも致しますゆえ、なにとぞなにとぞ、ご勘弁を・・・・。と、オジャマ社長の足もとにひざまづき、泣きながら許しを乞うていたと思う。
しかしながら、時は人を育て、地位は人を強くする。
そんな言葉があるかどうかは知らんが、今の私、怖いものなどない。夕方定例の業界紙記者会見では、一応「いろいろお話ありましたけど、よくお聞きしていた。一つひとつ重く受け止めます」と殊勝なコメントをしておいたが、いいかね、オジャマ君。せっかく大事に取っておいたジョーカーを、こんなところで使っちゃいかん。株主総会の2/3は私が握っているのだよ。
また一つ山を越えた。私の前に道はない、私の後ろに道はできる。私の前に広がっているのは、雄大な洞爺湖の風景と北京オリンピックの歓声である。
※夕方から立て続けに会食と宴会があって、少し気分が高ぶっておられたようです(秘書注)。