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フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『問責不問』

このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。
※5月からは後編となり、9月退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻9は自2008年6月1日~至7月31日・2箇月分)

フグタ社長業務日誌(巻9-2):6月11日(水)

 多分、半年前の私なら、絶対にビビっていた。
 「問責」と聞いただけで、ハハァー、お代官様、それだけはどうかお許しくださいませ、私めに出来ることならなんでも致しますゆえ、なにとぞなにとぞ、ご勘弁を・・・・。と、オジャマ社長の足もとにひざまづき、泣きながら許しを乞うていたと思う。

 しかしながら、時は人を育て、地位は人を強くする。
 そんな言葉があるかどうかは知らんが、今の私、怖いものなどない。夕方定例の業界紙記者会見では、一応「いろいろお話ありましたけど、よくお聞きしていた。一つひとつ重く受け止めます」と殊勝なコメントをしておいたが、いいかね、オジャマ君。せっかく大事に取っておいたジョーカーを、こんなところで使っちゃいかん。株主総会の2/3は私が握っているのだよ。

 また一つ山を越えた。私の前に道はない、私の後ろに道はできる。私の前に広がっているのは、雄大な洞爺湖の風景と北京オリンピックの歓声である。

※夕方から立て続けに会食と宴会があって、少し気分が高ぶっておられたようです(秘書注)。

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注:
野党が共同で福田首相の問責決議案を参議院に提出し可決された。問責の主な理由は、後期高齢者医療制度、ガソリン問題、年金記録5000万件行方不明の件、内閣支持率20%割れ・・などなどである。が、このタイミングで問責決議案が提出されたので、福田首相と小沢民主党代表の党首討論が流れた。討論が行われていれば、数々の問題を小沢代表が突っ込み、福田首相はあわわわ、となるはずだった。
結果的に問責決議案は衆議院で否決されるだけなので福田首相は余裕なのである。単なる野党のパフォーマンス、選挙を意識した雰囲気づくりとの声もあり、小沢さんは「詰めが甘いね」という評価だけが残った。
※『フグタ社長業務日誌:問責不問』は、ブログ『tanpopost』に2008年6月12日 付けで掲載したものです。


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