フグタ社長業務日誌『韓国にて思うこと』
フグタ社長業務日誌(巻5-6):2月25日(月)
韓国に来ている。ソウルに本社のある同業者で新社長が就任するので、そのお祝いである。まあご近所づきあいのようなもの。
25日は午前11時から新社長の就任式というから、どこかホテルの宴会場で昼飯のバイキングかなと思ったら、とんでもない。外だ。寒い。冷える。けっこう大勢の参加者が、コートの襟を立て(るわけにもいかず)集まっている。アメリカからはスライスさんも来ていてやはり不機嫌そうな顔をしている(いつものことか?)。
それよりも何よりも驚くのは、うちの会社の元社長のモリさんとナカソネさんが揃って出張ってきていて・・、大きな顔をしていつの間にか席についていることだ。どうやってまぎれこんだのか・・。私だけでは不安とでもいうのか、ヒマなのか、しかしどこでも入ってくるなあ。
就任式の後、韓国の新社長と少しだけ話す。
「いやあこの度は・・おめでと・・もごもご」
「しかしこの冬は特に寒いですなあ」
「そうでんなあ、ソウルは冷えますやろ」
聞けば、新社長、生まれは大阪らしい。
二言三言話すが、あまり話が長くなると、昔々のわが社の悪口を蒸し返してネチネチと文句を言われるのが目に見えている。適当に話を切り上げて、そそくさと帰り支度。
女房は「ヨン様に会えるかと思ってたのに・・」、と少し不満顔である。焼肉のたれとキムチを土産に買って午後8時52分、ソウル発。キムチのニオイがするのかスチュワーデスさんの顔が心なしか怖い。羽田空港着は同9時4分。午後9時25分、社宅着。ああ、芯まで冷え切った。
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