『うさぎパン』 滝羽麻子 メディアファクトリー
いつも大体、図書館で本を借りる。
まずは自分の好きな作者の棚を見て、新しい本が入っているかな?読んでいなかった本、読んだけれど忘れてしまった本はないかな?と書架を眺める。
次に、まだ読んだことがない作者で、気になる本はないかな?と探す。
その場合、私が気になるのは本の装丁だ。
「ジャケ買い」ならぬ、「ジャケ借り」。
みなさんも思っているかもしれないが、目に止まる装丁、素敵な装丁の本は、面白いに決まっている!という「ジャケ借り」主義だ。
話題の本やベストセラーなども、おっ!と思う装丁でないと、なかなか手に取るのが億劫だ。
そうして滝羽麻子さんの『うさぎパン』を借りた。可愛らしい色合いのイラストの装丁、手書きのタイトルのロゴ、面白い本に違いない。
育てのお母さんや家庭教師、ボーイフレンドとの関わりの中で淡々と物語が進んでも、サバサバした感じはなく、何だか温かくて暖かい。
あまり詳しく書けないが、最後のどんでん返し?もまた素敵だ。そうか、そうか、そうだったのか、と心の中で納得する。
読後にも、ほんわかした気持ちが残る1冊。