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【読書メモ】 『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』 ダニエル・コイル
読んだ。『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』
・成功しているチームには3つの共通スキルがある。
①安全な環境をつくる
②弱さを見せる
③共通の目標を持つ
■ 安全な環境をつくる
・強いチームが持つ共通の安全な環境
①物理的な距離が近い。よく輪になっている
②アイコンタクトが多い
③握手・グータッチ・ハグなど肉体的な接触がある
④活気のある短い言葉のやり取りが多い
⑤チーム内の交流が盛ん。誰もがメンバー全員と会話する
⑥人の話をさえぎらない
⑦質問をたくさんする
⑧人の話を熱心に聴く
⑨ユーモアと笑いがある
⑩「ありがとう」という。ちょっとした礼儀や親切を忘れない
・人間は言葉以外の方法で「帰属のシグナル」を送ることで、「あなたはここにいて安全だ」というメッセージを出している
①エネルギー - 目の前で起こっている他のメンバーとの交流を大切にしている
②個別化 - メンバーを独自の存在と認め、尊重している
③未来志向 - 関係はこの先も続くというシグナルを出す
・チームのパフォーマンスは、5つの計測可能な要素の影響を受けることがわかった
①チームの全員が話し、話す量もほぼ同じで、それぞれの1回の発言は短い
②メンバー間のアイコンタクトが盛んで、会話や伝え方にエネルギーが感じられる
③リーダーだけに話すのではなく、メンバー同士で直接コミュニケーションを取る
④メンバー間で個人的な雑談がある
⑤メンバーが定期的にチームを離れ、外の環境に触れ、戻ってきたときに新しい情報を他のメンバーと共有する
・安心できる環境づくりにマニュアルは存在しない。雰囲気を感じ即興で動き、正しい時に正しいシグナルを送ることが必要になる。このスキルを身に着けるために
①聞きすぎるほど聞く
②早い段階で自分の弱さを認める
③使者(悪いニュースを伝えにくる者)を抱きしめる
④未来の約束をする
⑤しつこいほど「ありがとう」を伝える
⑥メンバー選びは慎重すぎるほど慎重に
⑦腐ったりんごを取り除く
⑧安全で、衝突(交流)がたくさん起こる場所をつくる
⑨すべての人に発言の機会をつくる
⑩ゴミを拾う
⑪第一印象の効果を最大化する
⑫「サンドウィッチ・フィードバック」を避ける(ポジティブとネガティブを別々に扱う)
⑬楽しむ
■ 弱さを共有する
・リーダーが弱さを開示することで「弱さのループ」が発生し、周囲にも伝染していく
ステップ①人物Aが弱さのシグナルを送る
ステップ②人物Bがそのシグナルを受け取る
ステップ③人物Bも自分の弱さを開示する
ステップ④人物Aがそのシグナルを受け取る
ステップ⑤「弱さのループ」が確立され、親密さと信頼が深まる
・弱さを見せられるチームになる家庭は筋トレに似ている。計画を立てて、一つひとつ実行していく
①まずリーダーが弱さを見せる(何回も見せる)
②メンバーに期待していることをしつこいくらいに伝える
③ネガティブなフィードバックは直接会って伝える
④新しいチームを作るときは、2つのタイミングを重視する
1.最初に弱さを見せるとき
2.最初の意見の衝突
⑤トランポリンのように聞く
1.相手が「ここは安全だ」「私はサポートされている」と感じられるような対応をする
2.相手を助けたい、協力したいという姿勢を見せる
3.ときおり優しく質問紙、相手の思い込みを変えさせる
4.ときおり提案をはさみ、別の可能性に目を向けさせる
⑥「価値のあることを言いたい」という衝動を抑える
⑦率直な意見交換のできる場を確立する
【事前】
1.私たちはどのような結果を目指しているか?
2.どんな困難が待ち受けていると予想できるか?
3.過去の同じような状況で、自分たちや他の人たちは何を学んだか?
4.今回の挑戦で私たちが成功するにはどうすればいいか?
【事後】
1.私たちが当初目指していた結果は何か?
2.実際の結果はどうだったか?
3.その結果になった原因は何か?
4.次もくり返す行動は何か?
5.次は変えた方がいい行動はあるか?
⑧率直な意見と個人攻撃は違う
⑨気まずい瞬間を大切にする
⑩協力関係を強調する言葉を選ぶ
⑪仕事の評価と能力開発を明確に区別する
⑫「フラッシュ・メンタリング」を活用する
⑬ときどきリーダーが姿を消す
■ 共通の目標を持つ
・目的意識の高い環境をつくる手順(心理対比)がある。モチベーションは個人の資質ではなく、2つの対象に注意を剥けるというプロセスの結果だとわかる
ステップ①現実的な目標を設定する
ステップ②現状と目標の間にある障害を思い浮かべる
・人は物語に影響される。ポジティブな物語によって、人の行動は変化する
①温かさ(優しく、より丁寧に)
②インプット(より多く)
③応答機会(より目をかけ、より話を聞く)
④フィードバック(量が増える)
・優秀なチームがメンバー同士で送り合うシグナル
①考え方(目的を共有する)
②役割(個人だけではなくチームのスキルを伸ばし、チームワークを重要視する)
③リハーサル(綿密に行う)
④メンバーの発言権(すべてのメンバーに発言権がある)
⑤活発な反省会
・熟練したチームを作るには、優先順位を言葉で表現し、一人ひとりの気づきと行動を合わせる必要がある。また、チームの意思決定にはヒューリスティックス(必ずしも合理的な根拠があるわけではないが、多くの人が経験的に有効だと信じている知識)が作用する。「もしこいなったら、こう動く」というシナリオをシンプルで覚えやすい言葉で表現すれば、同じルールでチームを動かすことができる
・価値や目標を共有するために必要なこと
①優先順位をはっきりさせる
②「習熟」が必要な分野と「創造性」が必要な分野を見きわめる
③キャッチフレーズを活用する
④本当に大切なことを計画する
⑤人工物を活用する
⑥メンバーの指針になる行動にスポットライトを当てる
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