マズローの五段階欲求~欲求とビジネスのつながり解説!!~ビジ単【#33】
マズローの五段階欲求とは?
マズローの五段階欲求とは、人間のもつ「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己表現欲求」の5つの欲求とその段階を表すものです。また、段階とは、下から順に積み上げの形になっているという意味です。
また、最上位に「超越的自己表現欲求」というものがあります。
1つずつ、基盤となる下のものから見ていきましょう。
第一段階:生理的欲求
生理的欲求は、人間が生きていくうえで欠かせない欲求です。主なものだと「睡眠欲」「性欲」「食欲」の「三大欲求」はここにあたります。
この欲求は、人間が生きていくうえで欠かせない機能を、半強制的に行わせるために欲求として働かせているものです。
生理的欲求につながるビジネスは、食事処や宿泊業などが当てはまりますね。
第二段階:安全欲求
安全欲求は、人間が安心安全に暮らしたいと思う欲求です。主なものだと衣食住における「衣」「住」はここにあたります。生理的欲求に分類されてもよいですが、安全に暮らすために家に住み、服を着ています。
また、衣食住以外にも、自分の身を守るものを欲することは安全欲求になります。
安全欲求につながるビジネスは、セキュリティサービスや歯ブラシなどの日用品がありますね。
第三段階:社会的欲求
社会的欲求は、人間が集団に帰属したいと思う欲求です。友達・家族・会社など自分の所属する集団に受け入れられたい、認められたいと思うものです。
第四段階:承認欲求
承認欲求は、他者から自分の存在や価値を認められたいという欲求です。第三段階の社会的欲求から大きく枠組みを広げ、所属する集団など関係なしに認められたい欲求です。
SNSやインターネットサービスの普及は、この承認欲求を可視化したといえます。例えば、「いいね」を欲する状況は、まさに承認欲求を満たさんとしているものです。
なので、承認欲求につながるサービスは、SNSやライブ配信サイトなどになります。
ここまでの4つの欲求を「欠乏欲求」といいます。満たされたいという思いからくるものだからです。
第五段階:自己表現欲求
自己表現欲求は、自分のあるべき姿になりたいと思う欲求です。自分の掲げた人生のミッション、自分の求める理想の自分、それを目指したいと思うものなので、この五段階目にたどり着かないひとも多いです。
自己表現欲求につながるビジネスは、ライフプランナーや啓発本があります。ただ、当事者に自己表現欲求をもたせるようなビジネスは難しそうですね。
ここまでの5つは「利己的」である欲求です。次の知られざる6つめの欲求は「利他的」ものになります。
知られざる第六段階:超越的自己表現欲求
超越的自己表現欲求は完全に利他的に動き、なにかを成し遂げたいという欲求です。おもにボランティア活動にあたるものです。
企業のミッションなどにみられるフレーズは超越的自己表現欲求に基づくものが多いように思われます。
超越的自己表現欲求につながるビジネスは、先述したようにボランティアなどがあります。
マズロー×ビジネス
あらゆるビジネスはマズローの五段階欲求のどこかに通ずるものがあります。
また、承認欲求を可視化したSNSなどのように、いままでなかった欲求の満たし方を助けるサービスはイノベーションになるのではないでしょうか。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。人間の欲求をしっかり理解して、ビジネスに生かしていきたいですね!!
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