バトルフロント2は最高の「スターウォーズごっこ」だ。
20年以上前、金曜ロードショーで「新たなる希望」を見ていた僕は、タンティブⅣを制圧するストームトルーパーとダース・ベイダーに一目ぼれした。
そして2002年、「クローンの攻撃」を映画館で見ていた僕は、アナキンたちの危機に颯爽と駆け付けたヨーダとクローントルーパーに心を鷲掴みにされた。
もちろんB1バトルドロイドの機械音声も大好きだし、Xウイングのパイロットが狭いコックピットでしゃべるシーンはたまらなくエモさを感じるし、FN-2199がフィンと戦うシーンは超お気に入りだ。要するに僕はスターウォーズの兵士が大好きなのです。
そんなスターウォーズの兵士になってドンパチできるゲームが「バトルフロント」シリーズだ。
PSP版の2(ややこしいが記事で紹介するソフトとは全くの別物)や、前作もしこたま遊んでいたので、PS4の2も「Elite Trooper Deluxe Edition」を予約して購入。しかしソフトは「ガチャ」という暗黒面に堕ちていたのでした。この辺りの説明は省きますが、色々あって「バトルフロント2」をプレイしなくなっていったのです。
25回のアプデを経て6月のPS Plusフリープレイタイトルに
しかし、ライブラリーで埃をかぶっていた「バトルフロント2」に再び陽の光が!6月のPS Plusフリープレイタイトルに追加されたことを受けて、身内が「やるかも」と声をあげたのだ。
コマンド・トルーパーとして事前知識を蓄えておくよう指示を受けた僕は、早速アップデートをかけてこのゲームを久々にプレイ。ちなみに、発売から3年、僕がほかのゲームを遊んでいる間に「SWBF2」は計25回の無料アップデートを重ねていました……。
いわゆるPayToWinとして揉めに揉めた「クレート」システムは削除。やりこみに応じて順当にキャラを強化できるシステムに変更され、強すぎた武器や弱かったキャラ、ステージデザインなどが細かく見直された模様。
さらに、オビワンやグリーヴァス将軍といった映画でおなじみのヒーロー・ヴィランたちもプレイアブルキャラとして追加。ジオノーシスのマップはエピソード2終盤の激戦を思わせる激しい背景がエモい。
そんな感じで外見も中身も相当ブラッシュアップされた「バトルフロント2」が、今ならタダで遊べてしまうのです。僕のElite Trooper Deluxe Editionも草葉の陰で泣いております。DICEよく頑張ったね……。
「ビジュアル」と新兵種の追加が相当アツい
オビワンやドゥークー伯爵が追加されたのはモチロン嬉しかったのですが、それ以上に兵種・ビジュアルの追加がアツすぎた。「バトルフロント2」の主役は戦場に溢れる兵士たちなのです。
最新の「スカリフ」アップデートで追加されたショアトルーパーのビジュアル。映画「ローグ・ワン」に出てくる帝国軍の特殊部隊でドンパチできるのはバトルフロント2だけ!
コチラは「クローンウォーズ」でお馴染みの501大隊ビジュアル。アナキンやオビワンの後ろをこのビジュアルで走るともうそれはそれは楽しい。銀河共和国軍のアーマーはしっかり2バージョン用意されています。
また、兵種「インフィルトレーター」はプレイする勢力によってはイウォークで遊ぶことも可能。ARCトルーパーやシス・トルーパー、さらにはコマンドードロイドまで、カッコいいモブ兵士キャラが集まるクラス(個人の感想)。
兵士のビジュアルは各モードをプレイして獲得できるゲーム内マネーで購入できるし、クリスタルを課金購入すればすぐに使用することもできる。買ってすぐ501大隊に入隊したい方はお布施しましょう。
今から遊ぶならCo-opミッションから始めるべき
「バトルフロント2」は遊び方のバリエーションが超豊富。40対40の対人戦が楽しめる「シュプリマシー」や「ギャラクティック・アサルト」、映画さながらの航空戦を繰り広げる「スターファイター・アサルト」などもあるし、帝国軍特殊部隊の隊長として銀河内戦に身を投じる「キャンペーン」まで用意されておりまさに至れり尽くせり。毎日違うスターウォーズごっこを楽しめる。
どのモードを遊ぶか悩んだ方は、ぜひ「Co-opミッション」を遊んでほしい!プレイヤー4人が協力してAI操作のCPU勢力と戦うこのモードは、「バトルフロント2」の楽しい要素がギュッと濃縮されたモードです。
動画を見るとわかるように、基本的に敵CPUは一団となって押し寄せてきます。AIもなかなか優秀で、物陰を利用してラインをあげてきたり、上下左右に身体を動かしながら射撃したり、物量作戦でゴリ押ししてきたり……と、時々人が動かしているかのような猛攻を仕掛けてきたりする。なかなかの歯応えです。
また、4人プレイということでマッチングがとにかく早い。フリープレイで人口が増えていることもあり、平日0時前後でも10秒以内に必ずマッチングするレベル。6つの勢力から好きな勢力を選んで遊べることもあり、サクッとスターウォーズごっこするにはもってこいなモードに仕上がっています。
さらにさらに、4人チームなのでヒーローやビークルの取り合いになりにくい点も素晴らしい。参加人数が多い「シュプリマシー」のようなモードは、どうしてもゲームに慣れた上級者に強いキャラや乗り物を独占されがち。しかし「Co-opミッション」は4人プレイなので、ヒーローを使うためのバトルポイントさえ溜めてしまえば必ずジェダイや賞金稼ぎになることができるのです。
圧勝できる試合のリザルトはこんな感じで「ぼくのすきなキャラ」披露会みたいになる。ちなみにリザルトポーズも複数種類用意されているので、好きなポーズと好きなキャラでドヤリザルトしましょう。
さらに、ゲーム中にヒーロー・ヴィランが近づくと、キャラクター同士の掛け合いが発生。アナキンとオビワン、ベイダーとルークといった定番の組み合わせはもちろん、ボスクとボバ・フェット、皇帝とランド・カルリジアンのような意外な組み合わせのやり取りも楽しめるので、ついつい色んなキャラクターを使いたくなる。粋。
TPSというより「究極のスターウォーズごっこ」
ちなみに、ゲームのジャンルはアクション・シューティングに分類されていますが、シューティングに分類されるゲームのなかでは敷居は低めな部類でしょう。エイムアシストが強力に働くほか、高威力かつ爆風が発生するビークルの主砲など、とりあえず撃てばダメージを与えられる武装も用意されています。
ゲームの醍醐味のひとつであるジェダイやシスといったライトセーバーを使うキャラの操作は、アクション要素強めな操作感。ステップ移動や固有スキルを使った発展的な戦いに慣れるには時間がかかるかもしれませんが、「Co-opミッション」や一人用の「インスタント・アクション」で実践練習も可能です。
「ライトに始めることができて、ディープに遊べる」ので、とりあえずダウンロードして身内と「Co-opミッション」してスターウォーズごっこを楽しんでみるのがおすすめです。僕は今日はグリーヴァス将軍の腹部を凝視してました。
ただし、ゲーム容量がデカくてダウンロードに時間がかかるうえ、ゲームインストールも2時間くらいかかる点は要注意です。R2-D2のハッキング並みに焦らしてくるよ。TanoCでした。