けんた
イギリスの大学院時代に課題のために書いた論文を掲載しています。ご参考までに。
今回はニューヨークの国連本部でインターンする方法を簡単に解説します。国際政治や国際協力に関心がある方の中には、国連のインターンを希望する方も多いのではないしょう…
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるので…
突然ですが、問題です。 「パレスチナは国家である。」YES? NO? この問題に即答できる方は、国際政治のプロと言って良いでしょう。非常に難しい問題です。今回は国際法の…
近年、民主主義は危機に瀕していると言われています。スウェーデンの調査機関V-Demによると、2019年の民主主義国・地域は世界に87です。しかし、非民主主義は92です。2020…
以前、国連について投稿した際に「保護する責任(R2P)」に簡単に記載しました。議論の要点は「人命を救うための武力行使は許されるのか?」という問題です。今回は「保護…
2000年代に入り、国家間の安全保障協力の方法が多様化しつつあります。特にインド太平洋地域の安全保障協力は多層化しています。今回は4つの安全保障協力の方法について投…
米国の著名な元外交官であるヘンリー・キッシンジャーは先月、次のように語りました。 「アメリカと中国はいま、ますます衝突に向かっており、対立的な外交を展開していま…
菅総理は10月21日の会見で「インド太平洋版のNATO(北大西洋条約機構)をつくる考えは全くない」と言明しました。 クアッド・プラス上記は、10月6日の第二回日米豪印外相…
先月、自民党の二階幹事長が中国の習近平国家主席の国賓来日について次のように述べました。 「反対する人もいるが、賛成する人も多くいる。国益を中心に考えるべきだ。」…
バイデン氏が当選しました。早速、バイデン氏は民主党支持者に「相手を敵のように扱うのはやめねばならない。同じ米国人だ」と訴え、分断された米国の統合を訴えています。…
以前、ブレグジットと国際法の関係について投稿しました。国際法には「条約」と「国際慣習法」があります。国際慣習法は、国家間の暗黙の合意であり、文書として記されない…
2022年7月5日 10:01
今回はニューヨークの国連本部でインターンする方法を簡単に解説します。国際政治や国際協力に関心がある方の中には、国連のインターンを希望する方も多いのではないしょうか。ただ、実際の応募方法を知らない人も多いと思います。今回は国連本部でインターンする方法を大きく3つに分けて解説します。「メリットと注意点」、「応募の流れ」、「Q&A」です。ぜひ関心がある方は、実際に応募してみてください。(なお、国連事
2022年2月24日 01:44
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるのですが、参考になるよう、修正せずに掲載します。)課題データ分析のコースの課題です。冷戦後のインド太平洋地域における安全保障のジレンマについて、重回帰分析を行いました。Analyze a public policy issue us
2022年2月22日 04:48
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるのですが、参考になるよう、修正せずに掲載します。)課題下記は「International Policy Framework」というフレームワークに基づいて、国連事務局長宛に政策文書を提出する課題です。対象国は自由でしたが私はイエメンを選
2022年2月22日 04:26
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるのですが、参考になるよう、修正せずに掲載します。)課題下記のトピックについてSWOT分析をする課題でした。Increasing the procurement defence budget for autonomous combat
2022年2月22日 04:16
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるのですが、参考になるよう、修正せずに掲載します。)課題安全保障のコースで、下記のトピックについて政策文書(Policy Paper)を書く課題です。フォーマットが細かく決まっていて、特に「誰でも読めるように」と指示がありました。したがっ
2022年2月22日 03:56
下記は、イギリスの大学院で課題用に書いたエッセイです。大学院に通っている方、又は通う予定の方に参考になれば幸いです。(改めて読み返すと修正すべき点が多々あるのですが、参考になるよう、修正せずに掲載します。)課題下記が課題です。これは外交のクラスの課題でしたが、問いが曖昧でした。したがって、まずは問題の定義から始めています。次に、国際関係論の3つの理論から見た「国益」を論じ、最後に中国の南シ
2022年2月21日 20:56
突然ですが、問題です。「パレスチナは国家である。」YES? NO?この問題に即答できる方は、国際政治のプロと言って良いでしょう。非常に難しい問題です。今回は国際法の側面から見た「パレスチナ問題」について投稿します。パレスチナは国家か?パレスチナは「国家である」と言えるのでしょうか。以前、「独立国家を創るための5つの要素と4つの能力」を投稿しました。国際法上、「国家」の要件は1993
2021年2月9日 19:15
国際関係論を学ぼうと思っている方、または関心がある方向けに、国際関係論について簡単に紹介しました。国際関係論の理論である「リアリズム」と「リベラリズム」の違いについても紹介しています。 https://youtu.be/J8xV2JF4MQY
2020年12月24日 15:43
近年、民主主義は危機に瀕していると言われています。スウェーデンの調査機関V-Demによると、2019年の民主主義国・地域は世界に87です。しかし、非民主主義は92です。2020年に民主国家に暮らす人は世界の46%です。下記のグラフの通り、民主主義が18年ぶりに非民主主義の勢力を下回っています。つまり、世界的に民主主義が後退しています。コロナ禍は民主主義にさらなる試練を突きつけています。一時
2020年12月19日 00:11
以前、国連について投稿した際に「保護する責任(R2P)」に簡単に記載しました。議論の要点は「人命を救うための武力行使は許されるのか?」という問題です。今回は「保護する責任」について詳しく取り上げます。保護する責任とは何か?保護する責任とは、「国家は自国民を保護する責任があり、その責任が果たせない時は国際社会に保護する責任があるとする概念」です。特定の国家が保護する責任を果たせない場合は、国際社
2020年12月12日 11:26
2000年代に入り、国家間の安全保障協力の方法が多様化しつつあります。特にインド太平洋地域の安全保障協力は多層化しています。今回は4つの安全保障協力の方法について投稿します。国家間の提携(アライメント)国家間の安全保障協力関係の構築を「提携(Alignment)」と言います。国際政治学者のトーマス・ウィルキンズ氏によると提携には、大きく分けて4つの方法があります。「同盟(Alliance)」、
2020年12月4日 21:08
米国の著名な元外交官であるヘンリー・キッシンジャーは先月、次のように語りました。「アメリカと中国はいま、ますます衝突に向かっており、対立的な外交を展開しています。危険なのは、なんらかの危機がレトリックを超えて、実際の軍事衝突に発展するかもしれないことです」バイデン大統領の下で米中関係は改善するとの見方があります。しかし、米シンクタンク(CSIS)の調査によると、「米国にとっての最大の脅威」
2020年11月13日 20:26
菅総理は10月21日の会見で「インド太平洋版のNATO(北大西洋条約機構)をつくる考えは全くない」と言明しました。クアッド・プラス上記は、10月6日の第二回日米豪印外相会合(クアッド)に対する中国の反応を意識した発言です。この時、Newsweekは次のように「アジア版NATO」と報じています。クアッドは米国、日本、オーストラリア、インドの4か国が、インド・太平洋地域での中国牽制を意図した協
2020年11月11日 20:25
先月、自民党の二階幹事長が中国の習近平国家主席の国賓来日について次のように述べました。「反対する人もいるが、賛成する人も多くいる。国益を中心に考えるべきだ。」また、立憲民主党の枝野氏は大統領選の結果を受けて、「日本の国益を最大化するのが政治の仕事だ」と述べました。ここで言う「国益」とは何でしょうか。「国益」という言葉は頻繁に使用されていますが、改めて問い直すと答えが簡単に出ない曖昧な言
2020年11月9日 17:17
バイデン氏が当選しました。早速、バイデン氏は民主党支持者に「相手を敵のように扱うのはやめねばならない。同じ米国人だ」と訴え、分断された米国の統合を訴えています。また、産経新聞によると今後の米国の外交政策についてバイデン氏は次のように主張しています。バイデン氏はまた、「再び米国を世界中から尊敬される国にする」と約束した上で、「米国は世界の灯台だ。模範としての力によって(世界を)導いていく」と
2020年10月31日 01:17
以前、ブレグジットと国際法の関係について投稿しました。国際法には「条約」と「国際慣習法」があります。国際慣習法は、国家間の暗黙の合意であり、文書として記されない「不文法」です。今回は「国際慣習法」の基礎と課題を投稿します。毛布を送らないことは国際慣習法違反なのか?まず、下記の例を考えてみましょう。過去100年間に渡り、世界の95%の国が「A国」に対し、毎年12月31日に「毛布」を送ってい