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月のナイフ

三日月のエッジ鋭く刺すように冷たく光る霜月の夜『 十一月 』(うたの日11/28)


三日月でも満月でも月そのものの形が変わるわけではないということは小学生でも理解していることだと思う。頭では分かっていてもやっぱり仰いだ空に浮かぶ三日月を見ると三日月型だと捉えてしまう。
とくに初冬の乾いた空気の中、澄んだ空に出る三日月はどの季節の三日月よりも鋭利な感じがする。

普段、満月のように温厚な人にスパッと厳しいことを言われたときの感覚を思い出す。こちらも身を正し辛辣に耳を傾ける。すると月が再び満ちるようにあとを引きずらず接してくれるのでありがたい。
月の満ち欠けほど頻繁にあったら困るけど、馴れ合いになりすぎないためにも時々スパッと厳しい意見を頂くのも悪くない。

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