白のままあり続けるのは難しい
一滴の血のしたたればもう白は白でなくなりシーツ波打つ『 白 』(うたの日1/14)
二首出来て迷った末出した一首。不思議なことにこういう時はだいたい評価はあまり良くない。NHK短歌でも自信作だと思って出した歌は選ばれず、とりあえず出来たから一応送って見るかと出した歌が選ばれたりする。どうしたら自分の歌を正しく見極められるようになるんだろう?
推敲をしても良くなっているのか悪くなっているのか分からなくて悩むことも多い。お題の「白」。こういうどの方面でも作れる歌は難しい。
白でます浮かんだのが絵の具の白。筆のすすぎが不十分なまま白の絵の具を掬うと色が混じり濁ってしまう。ほんの少しでも元の白には戻れない、ということをベースに発想を広げて詠んだけどもっと美しい景にすればよかった。エモい短歌が作れるようになりたいなぁ。