Mo#38 短歌を共有します「薄」
Tanka Place Moは新月と満月の日に
歌会を更新しております。
今回のテーマは「薄」です。
これから、作者名を伏せて短歌を共有します。
みなさんには短歌への投票をお願いします。
3点を自分の歌以外に自由に振り分け
コメントを添え投票してください。
期日は4月6日(土)とします。
投票はnoteの記事のコメント欄またはSNSで
田中大貴あてにお送りください。
4月9日(火)に投票結果と合わせて
作者と短歌へのコメントを発表します。
...
1.
肉食の幼虫時代をつゆ見せず儚げに飛ぶ薄羽カゲロウ
2.
とつぜんの
薄暮のキスの
ひとしれず
ほほの火照りの
夕焼け隠す
3.
薄い記憶は燃えている義務なんて幻だよと影は嘲る
4.
血圧の
高い主人を
いたわって
薄口薄味
いい奥さんでしょ?
5.
薄氷の上の暮らしと思い知る災害はいつ何処でも起きて
6.
ニュートンの林檎のように気がつけばいいはずなんだ 薄い平和に
7.
いちにんの殺意を深くいだく身にブラディ・マリーまだ薄すぎる
8.
寝室の壁にうっすら染みのあり君が初めて激昂せし夜
9.
薄っぺらい自分の歌に嫌気さし薄暮の街を彷徨い歩く
10.
推し発信「我慢禁止のダイエット」
春服映えて成果あらわる
11.
今年こそ咲くやこの花薄紅のあなたと同じ名前の命
12.
轟音を浴びた身体はりーいぃーと耳鳴りだけは残っているの
13.
びいどろの底がぱきゃりと壊れた日姉が遠くへ行ってしまう日
14.
名残り雪が芽を出しはじめた斑入りの薄の芽を覆う
15.
おかわりのたびに薄まるお茶を飲む いろいろあったねと笑い合う
16.
薄曇り
見え隠れする月を
見ている君が
いつも以上に近づいている説
17.
風雪で分厚くなった襞(ひだ)伸ばし心に刺さる痛みいろいろ
18.
太陽は薄雲の向こう。(五七七あまったけどもう言うことは無い)
19.
原子力発電所ちゃんはドライアイ薄氷ふんでぷにってなるの
20.
彼岸会や人心何処諸行無常か薄紅の頬の女人や
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