死ぬ前に食べたいもの
死ぬ前に食べたいもの。
「白米」
日本人ですもの。
美味しいものが溢れている東京で育っていたって白米に勝るものはない。
でも、実はもう一つ。
「上生菓子」
もともと甘党ではなかった私が初めて好きになった美しいお菓子が生菓子だった。
母に連れられデパ地下に行ったとき、
煌びやかなケーキよりも、上等なチョコレートよりも
素朴で落ち着いた佇まいの上生菓子に惹かれた。
それまで、あんこを使ったお菓子をほとんど食べたことが無かったにも関わらず
食べた瞬間に安らぎのようなものを感じたことをよく覚えている。
あんの甘みに親しみやすさや、ホッとする感覚を覚えるのは
私が日本人だからなのかは分からない。
でも人生最後の日に食べたいものは私にとって
安心できるものなんだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?