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京都芸術大学、卒業しました。 私は三十数年かけて好きな私になりました。
昨日、京都で卒業式と芸術学位授与式があって、無事に京都芸術大学(通信教育学部)を卒業いたしました。
私は長い時間をかけて私になった
で、その感想が、私は長い時間をかけて私になったんだな、です。
私はもともとこの大学がまだ短大だったころのリアル学生でした(当時は京都造形芸術短期大学 造形芸術学部 染織専攻)。
もっと言うと私は当時は超進学校だった(上から三分の一は京大、阪大に現役でいった)府立大手前高校を卒業した時に、日大芸術学部文藝学科に合格しています。今と違い! 大人気で倍率は日本一高い。ところが母親と姉(今、女子美の教授の季里ね)に阻止されて行けなくなってしまいます。
下の姉はいまでも鼻の下からいつも二本線がむっふぁー、むっふぁーと出ているタイプで強烈嫉妬深い。
皆さん、女で一番タチ悪いのはパワーブス(私の造語)やで。ゆうじ(元カレ)なんてパワーブスに比べたら金魚の餌みたいなもん。
で、仕方なく行った神戸の女子大からここを受験しなおし合格。当時卒業製作として作った着物が写真で着ているブルーの紬です。オタクなので糸引きから藍建てから絣の括りまで全部自分でやり、学長賞も取った。
そしてリアル学生時代の卒業式にもその着物を着ました(トップの右の写真です。数枚あった写真が全部ボケているのはオカン撮影のため)。
染織科は自作の着物を着る子も多かった。
学生の作品だから誰もが未熟。でも自作の着物は似合う、と言われていたし実際に誰もがそうだったのに、自分は、
似合わない、違う
と思った。
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その理由がずっとわからなかった。ですが、今回感じました。
今は似合う、今は私の着物だ
と。
つまり
私は未来の自分に向けて作っていた
のでしょうか。
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今回の私の卒業研究は文章なので、それはまた改校のうえnoteに出します。
だから興味あるかたは着物の当時の製作工程の写真でも見ていってください。
着ている着物の製作工程
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女子の後ろで印つけの下働きをしているのは世界中の有名美術館に作品が所蔵されている一番偉い教授。この先生は「今日は奈良時代の羅を再現します」とか意気揚々と授業に来るんですが、2時間格闘して「あれ、できなかった。昨日はできたんだけど」と去っていったり。学生20名(一学年)ほどに専任教授4名、助手2名、先生方は自分のアシスタント連れてきたり今からは考えられないほど贅沢な時代。
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谷崎光のインサイド・アジア
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