谷崎メロ
ひとりごと
メロの他愛のない日々の話
前回のテキストよりだいぶ期間が空いてしまった。 継続できない女の悪いところが全て出ている。 さて、タイトル通り休職しました。 いや、現在進行形で休職している。 今流行りのメンタルの不調というやつで、 見事落ちこぼれ社会人のできあがりである。 こんな風にならずに働けなかったのか。 もっと努力できたのではないか。 未だに正解が分からないけれど、書いてみようと思う。 休職している間にすっかり人としてできることができなくなっていて、まともに外出も食事も人との会話もできない。とっ
自慢じゃないが肌は綺麗な方だった。 昔から少し乾燥肌ではあるものの、ニキビとは無縁だった。友人達が口を揃えてニキビに効く石鹸やら化粧水やらを語り合う、中高思春期真っ盛りのあの時期ですら、私の肌はつるつるのゆでたまごだった。 あの頃の私は、肌が綺麗なことが唯一の取り柄だと思っていて、肌荒れを起こすのはきちんとケアをしないからだ、なんて間違った考えすら持っていた。 私は一生肌荒れとは無縁だと思っていた。 これから長い肌荒れとの戦いが始まるとも知らずに。 大学進学を機に上京
この性分である。 春に希望を抱き、期待に胸を膨らませたことがない。 4年間通った大学を卒業した。らしい。 目には見えないウイルスという名の憎まれっ子はあっという間に世に憚り、まさに「大規模イベント」の権化である卒業式は、ごくごくあっさりと中止になった。 この件に関して、ひとつも文句はない。 大学内で働かせて貰っていた身としては、ひとつの物事を決めるにも大変な労力がかかることを私は知っている。春からもちょっとした教育関係の末端というような仕事に就くため、ただただ「大変だった
さて、初フィットネスである。 通い慣れたおばあちゃん達に混ざって着替えを済まし、カウンターで予約の旨を伝えると爽やかなお兄さんが現れた。トレーナーである。 体成分分析をおこない、結果を見ながらの面談が始まる。 「朝は何時に起きますか?」 「8時9時には…」 「食事は?」 「朝は食べないでお昼は家で食べたり学食で済ませたりします」 「夜は?」 「コンビニ弁当かサラダです」 「間食は?」 「自分からはしないようにしてます」 「…お酒は?」 「あ~~~飲みますごめんなさい…」
生まれてこのかた運動ができた試しがない。 母は生まれた赤ん坊の逞しい太ももを見て「将来は陸上選手になるにちがいない」と大層喜んだらしい。 その割に幼い頃からスポーツをさせなかったというのが母のよく分からないポイントなのではあるが、母はとにかく、幼稚園の運動会での娘のかけっこに期待をした。 堂々のビリである。 走れず泳げず踊れない娘に危機感を抱いた母は問答無用で体操教室に娘をブチ込むのであるが、跳び箱三段にすら恐怖におののく娘は、着々と運動嫌いの名前を欲しいままにし、ピ
例えば「好き」が100だとして。 私が80の好きを相手に向けているとして、相手が私に20しか好きがないとしたら。埋まらない60はどこに行くのだろうか。逆も然り。 「お前まだそんな面倒なこと考えてんのか」 縁結び神社までのドライブの車内、ふとこんなことを零した私にパパがばっさりと切り捨てた。私の手には御朱印帳が握りしめられている。先輩達には、めちゃくちゃ気合い入ってるじゃん、と待ち合わせ場所で会った瞬間に笑われた。 「こんな風に考えること自体もしかして普通はあんまりない
まともな男と付き合ったことがない。 高校生で初めてできた彼氏からは「大学受験を頑張りたいから電話もメールもしないで。そういうのは大学入るまで待って欲しい」と言われた。高校1年生で。 デートをすればマクドナルドに連れて行かれてクリスマスにはなぜかもこもこ靴下を貰った。別に冷え性ではない。 高校卒業から大学2年生まで付き合った彼氏はとにかく愚痴を言う人だった。8割愚痴である。異様に付き合っていることをアピールしたがって、SNSにメンヘラクソ女が書くようなことを書かれたこともあ
眠ることが下手なのだ。 このブログを始めるにあたって、プロフィール欄を記入する際、私を構成するものとして何を書き込むか少しだけ迷った。 好きな物は多い。 けれど嫌いな物も多い。 じゃあシンプルにこのブログ始めるに至った諸悪の根源(これは本当に諸悪なのだ)を書けばいいじゃーんと経緯をひとり遡ると、「眠れないこと」にたどり着いた。私は元来のネガティブな性格を、眠れずに過ごす長い夜にこじらせにこじらせて、ひとり持て余しているのだ。 ただただ、眠ることが下手なのである。 一時
文章を書きたい。 目も当てられないほどのブスではないけれど目を引くほどの美人ではない。人前に出ることができないほどのデブではないけれど自信を持って颯爽と人前を歩くことができるほど痩せてはいない。人の気持ちが分からないほどのサイコパスではないけれど性格が良い訳では決してない。 全てにおいて中途半端な女にも中途半端なりに小さなプライドは備わっていて、日々この小さなプライドに生きづらさを感じて生きている。 運動はからきしダメだし勉強は好きじゃない。音楽は小さい頃から上京するま