谷山龍(タニヤマリョウ)

映像制作&イベント業のタニヤマ・キネマ代表。「闇仮面と毒美人」の毒美人。三本柱は「創作表現の自由」「性差について」「暗いものの美しさ」。表現者が生きやすい社会を目指しています。絵や武道格闘技も少々。特撮+伝奇オカルトの怪獣映画制作中。

谷山龍(タニヤマリョウ)

映像制作&イベント業のタニヤマ・キネマ代表。「闇仮面と毒美人」の毒美人。三本柱は「創作表現の自由」「性差について」「暗いものの美しさ」。表現者が生きやすい社会を目指しています。絵や武道格闘技も少々。特撮+伝奇オカルトの怪獣映画制作中。

最近の記事

イベント情報&映画制作現状報告・メイキング

制作中の映画、「スパイア 蠱毒の妖姫」第二話の予告編を先日公開しました。 制作進行が遅々としており、応援していただいた方、ご支援いただいた方々、大変申し訳ありません。 ご視聴いただいた方から良い言葉もいただけ、せっかくなのでどうせ時間がかかってしまっているなら良いものを作りたいと、少しずつながら予算集め、撮影、制作と進めております。 現在、第二話を撮影し編集作業中ですが、二話の前半部分を9月に行なわれる「島田つき洋画イラスト展」で先行公開致します。 ※本作、オープニン

    • 中海テレビ、PAC番組運営協議会会長賞を受賞!

      「スパイア 蠱毒の妖姫」第一話が、第28回中海テレビPAC大賞にてPAC番組協議会会長賞を受賞しました! 中海テレビPACで放送したのはYoutubeにアップしているものに特殊効果や一部映像の再編集・音声再録を加えた物です。 現在、ご支援いただいた方に限定で公開中しています。 受賞のトロフィー 登壇 主演の才子さん、山岸赤夏さんとで記念撮影 授賞式の様子と、登壇した際のコメントの映像です。 Youtubeショートでの受賞報告動画 今回、受賞できたのは、ご支援、ご

      • 【お仕事紹介】ショートホラー「砂丘の亡霊」

        タニヤマ・キネマで請け負ったお仕事の紹介です。 鳥取砂丘を舞台にしたショートホラームービー「砂丘の亡霊」。 こちらの監督、脚本、撮影をさせていただきました。 企画、とっとり若者活躍局。 鳥取県を盛り上げる為に、若い人たちが活動するという県の取り組みの一環です。 出演は鳥取県で活動する劇団、鳥の劇場の大田信之介さん、松下朋花さん。 また、亡霊役で「スパイア 蠱毒の妖姫」主演の才子さんも出演しています。 美術は同じく鳥の劇場の安田茉耶さん。 技術協力で株式会社skye

        • 「スパイア 蠱毒の妖姫」特撮シーンの一部公開&メイキング

          制作中の怪獣映画「スパイア 蠱毒の妖姫」。 去年、第一話を公開し、その後、第二話を制作中ですが、進行が遅れてしまっており、大変申し訳ありません。 先日、第二話の特撮シーンの一部を先行公開しました。 やはり、ご支援してくださった方々が求めているのは、怪獣の登場するシーンだと思いますので。 第一話ではスパイアの登場シーンは少なかったので、ようやく怪獣映画らしい絵面をお見せすることができましまた。 ※公開した映像のキャプチャ画像 作品の雰囲気、制作状況などが伝わったら幸い

          鳥取県初AIアート展、開催レポート

          9月17~18日、上映会から引き続いて、境港市の海とくらしの史料館でAIアート展を開催しました。 私がAIで制作した作品と、ゲスト作家ふぃくしょんAI.氏の作品を展示。 今回、展示した作品の一つを後日行なわれたアンデパンダン絵画展にも出品しましたので、そちらについても触れようかと思います。 AIは最近、発展が著しいですが、同時に批判も多いです。 デジタルコンテンツの公開・販売サイトなどでもAI使用の作品は禁止、あるいは制限がかかるという場所が大半です。 また、世間の風潮的

          鳥取県初AIアート展、開催レポート

          「スパイア 蠱毒の妖姫」第一話上映イベント(海とくらしの史料館)

          9月9日〜16日、海とくらしの史料館で「スパイア 蠱毒の妖姫」の上映イベントを開催しました。 ご来場の皆様、ありがとうございました! 会場では撮影に使用したミニチュアも展示。大型の撮影用スパイアはイベントでは初お披露目です。 ちゃんとした上映会というよりは簡素なものでしたが、やはり映画はスクリーンに映してなんぼだと思いますので。いずれ、全編完成したら映画館やホールで舞台挨拶なども含めた上映会も行いたいです。 今回、上映したのはYoutubeに公開したものを、一部修正し

          「スパイア 蠱毒の妖姫」第一話上映イベント(海とくらしの史料館)

          今を生きる子どもたちに一生解けない呪いを贈りたい

          呪いという言葉があります。 それは何も、超常現象的なものではありません。 特定の事柄、物、人物、言葉などが、自分の心に刺さり、纏わりつき、いつまでも影響を与え続けること。 それを「呪い」と表現します。 例えば、あの時、あの人に言われた言葉がいつまでも頭に残って消えない、わかっているのにどうにもできない、それは言葉に呪われている状態です。 また、叶わぬ夢や恋をいつまでも忘れられないというのも、呪いの典型でしょう。 人物やキャラクターというものも、時に人に呪いをかけることがあり

          今を生きる子どもたちに一生解けない呪いを贈りたい

          愛とキモさのネット・ノスタルジー

          URLを入力すると昔のWEBを復元して見れるサイトというのがある。 https://archive.org/web/ ここでふと思い立ち、20年前に我が家に初めてインターネットがやってきた当時見ていたサイトのログを見てみた。 あまりのノスタルジーに震える。 よく出入りしていたのはガメラとか特撮の個人サイトで、皆さん怪獣とか女の子の絵をアップしてた。 自分のイラストとかサイト作りとかの原点はここにある。 特にコメントしたりはしなかったけど、影響を受けた絵描きさんはたくさんい

          愛とキモさのネット・ノスタルジー

          ナチスとエンタメに対する私見

          コミケでナチスのコスプレをした人が批判されているというのを見ました。 この手の問題は昔からあるので、正直、またかという感じです。毎回、げんなりさせられます。 私自身、先日、ハーケンクロイツが描かれているからと美術展示で作品を拒否されたので他人ごとではありません。 ※拒否された絵 アートやコンテンツにおける、ナチスの扱いについては上の記事で詳しく語っているのでここでは深くは触れませんが。 とにもかくにも、なぜ、政治や思想と文化、コンテンツを分けて考えられないのでしょうか

          ナチスとエンタメに対する私見

          市展で展示不可とされた絵を持って、会場で”単独・表現の不自由展”をした顛末

          事の始まりは、6月の半ば。 知人に誘われ、米子市美術館に市展を見に行ってきました。 市展とは、各市の市民が応募する美術展覧会。 絵画、写真、彫刻など様々な部門があり、一般公募の他に、審査員等のプロの作家の作品もあるのでレベルが高い芸術を見ることができます。 私は美術、芸術は専門ではなく、どちらかというとエンタメ側の人間ですが、一流の作品に触れるのは大事だと思い同行しました。 市展というと所謂、クラシックな美術作品が展示されるイメージがありましたし、実際、そういう作品が多

          市展で展示不可とされた絵を持って、会場で”単独・表現の不自由展”をした顛末

          自主制作映画の最高峰「ジャッカル」

          今から二十年近く前。 かつて、インターネット上で極めて局所的に流行った自主制作映画がありました。 それは「ジャッカル」 知っている人はいますでしょうか? まだYoutubeも無い時代、誰が作っているのか、なぜ放流されているのかもわからない謎の映画。 一本、数分程度の作品が無数に作られ、それらはタイトルを偽装して流されていました。 当時のインターネットは今より遥かに無法地帯で、例えばお宝映像のタイトルを付けて、海外のグロ動画などがアップされ、拡散されることが平然と行われて

          自主制作映画の最高峰「ジャッカル」

          「Air/まごころを君に」~「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」私があなたと知り合えたことを、死ぬまで、死ぬまで誇りにしたいから。

          「新世紀エヴァンゲリオン」という作品は日本を代表するアニメ作品の一つと言えるでしょう。 ある種の世代の人にとっては、アニメ作品と言うのを超えて人生の一部となっています。 おそらく、理解できない方には「何言ってんだ、こいつ……」と思われそうですが、わかる方には非常に共感していただけると思います。 私がエヴァに触れたのは小学校高学年の時。そして中学の頃に劇場版「Air/まごころを君に」が公開され、一応の完結。 なので、思春期を丸々、エヴァと歩んだことになります。 ちなみに「

          「Air/まごころを君に」~「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」私があなたと知り合えたことを、死ぬまで、死ぬまで誇りにしたいから。

          「バトル・ロワイアル」の思い出。当時、中学3年生だった僕へ

          映画「バトル・ロワイアル」 私と同世代でこの作品を知らない人はいないと思います。 この作品は私にとってとても思い出深く、また重要な作品です。 現在、漫画や映画で星の数ほどある一大ジャンルとなっているデスゲームもの。その日本における始まりとなった作品です。 私がこの作品に触れたのは、中学2年の時、映画が話題になるよりも前。 本屋にあった原作小説を手に取ったときでした。 特別、目立つ位置にあったわけではないし、普段読むジャンルでもありません。しかし、吸い寄せられるように私は

          「バトル・ロワイアル」の思い出。当時、中学3年生だった僕へ

          「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」-私の人生を変えた映画-

          「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」、平成ガメラ3部作の最終作。 この映画は自分の人生に多大な影響を与えた、人生そのものを大きく変えてしまった映画です。 この映画が公開されたのは1999年、世紀末。ノストラダムスによると世界が滅びると言われた年。 なんとなく独特の暗さと空気感をまとった時代でした。 当時の私は14歳。中学2年生、思春期真っ只中。 親の影響で怪獣映画を見て育った子供でしたが、この当時は少し怪獣映画熱が冷めていたと記憶しています。 ゴジラの死をもってVSシリーズが

          「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」-私の人生を変えた映画-

          「スパイア 蠱毒の妖姫」第一話公開&制作裏話

          かねてより制作中でした映画「スパイア 蠱毒の妖姫」 第一話を公開しました! 鳥取県にある人形峠。 古来より虫の妖怪伝説があり、ウラン鉱山跡でもあるこの場所を舞台にした怪奇オカルト・特撮怪獣映画。 今作、クラウドファンディングで資金を集めて制作しておりました。 まずは物語の冒頭、第一話を制作・公開を目指すとクラウドファンディング終了時にお話しましたが、それから予定の延期が重なり、かなり遅くなってしまい申し訳ありません。 サイトでのクラウドファンディング終了後も支援や協力し

          「スパイア 蠱毒の妖姫」第一話公開&制作裏話

          美少女を羨ましいと思った、心の中の十八歳の少年 -三十代の男がギャルメイクで夏祭りに行った話-

          本日は国際男性デー。それに合わせて夏思い出とジェンダー的な話を。 私は若い頃、特に十代後半くらいの頃から、女の子が羨ましいと思っていた。 女の子は綺麗だ、可愛い、そういう存在として扱われる。扱わなければならない。 セーラー服、メイド服、浴衣、アイドル衣装……それらの華やかな格好をして、スポットライトを浴びるのは女子の特権だ。 女子同士で可愛いと褒め合い、男からも可愛いと言われチヤホヤされ、自己肯定感上げながらキラキラした青春を過ごせる、それが自分から見た女子という存在だっ

          美少女を羨ましいと思った、心の中の十八歳の少年 -三十代の男がギャルメイクで夏祭りに行った話-