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「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」に行ってきた

「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」へ行ってきた。今年5歳になる娘が赤ちゃんの頃から一緒に見ていた、おかいつ。

1歳前後になると、この番組だけは夢中に見入ってくれるから貴重な家事時間だったし、保育園へ通うようになってからも毎朝『みんなーげんき~?』が聞こえてくる。

私も「おかあさんといっしょ」を見て育った。

おさなごころにスタジオ収録に参加している子どもたちが羨ましくて「どうやったら出られるの?」と母親に聞いた憶えがあるし、コンサートにも行きたいと思っていた記憶も薄っすらとある。

だからというわけじゃないけれど、せっかく東京に住んでいるのだしスタジオ収録の募集やコンサート告知があるたび応募しては落選し続けてきた。

今回が初当選。前日から娘と「明日は楽しみだね」と言い合い、夜は遠足の前の日みたいな気持ちで眠った。

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ステージの幕が上がる。焦らすように足元からゆっくりと現れたのは、いつもテレビで見ている4人。

本人なのだから当然なのだけど、テレビで見るそのまんま!

というか、歌のお兄さんお姉さんの声量ってどうなってるの…挨拶の第一声から、声の通りが良すぎるし生歌と思えない歌唱…

体操のお兄さんお姉さんの、つま先から頭のてっぺんまで完璧な動き…

(歌の)ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、(体操の)誠お兄さん、杏月お姉さんの一挙手一投足と表情のすべてが「おかあさんといっしょ」そのものだった。あとムームーの目が青いビー玉みたいにキラッキラで謎の感激まであった…

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2019年に60周年を迎えた「おかあさんといっしょ」。

60年を超える時間の中で「歌のお兄さん・お姉さん」、「体操のお兄さん・お姉さん」のバトンを受け取って、人生の間の数年をつかって繋いでいく人たち。演者さんだけじゃない、もちろん制作側も。

そして私たち見る側もまた、60年の間にたくさんの親子がそうしてきたように、人生のうちの数年を番組と過ごす。

変わらない番組、変わらない歌、変わらない親子。
人形劇は、私はにこにこぷんで、娘はガラピコ世代。

「おかあさんといっしょ」で、どんなお兄さんお姉さん、キャラクターたちに出会えるのかは、そのときまで分からないサプライズ。めぐりあわせ。

だからきっと、自分が夢中になった「おかあさんといっしょ」と、親になって我が子と過ごした「おかあさんといっしょ」は、トクベツなんだ。

(2021.7.12 mon)

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