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転勤予備軍恐怖症

本社勤務になってからもうすぐ丸3年となる。当社のよくある社内キャリアとして技術系一般社員は3年周期で転勤(現場と本社の行き来)になることが多い。私も今年度か来年度に転勤になる可能性が高い。
入社時はいろいろな環境で生活ができて、人生経験として豊かになれ、自分の世界を広げられるだろうと思い、むしろ海外赴任も含め転勤を望んでいた。
しかし、現在は結婚をし、子供も持ち、単身生活とは状況は大きく異なる。国内転勤だと1ヶ月前に内示が出るのだが、帯同となるとスケジュール的にかなり厳しい。子供も4月から幼稚園に通い始めた。習い事も二つほど通っている。帯同を伴う転勤は家族に与える影響があまりに大きい。
そうであるならば単身赴任という選択肢が現実的になるのだが、子供の幼少期に一緒にいてあげられない辛さを考えると仕事のモチベーションもきっと上がらないだろう。ワーカーホリックな人なら寧ろ仕事に集中できて良い環境かもしれないが、最近の多くの20-30代は必ずしもそういう人とは限らないだろう。
個人的には昨年度に異動で配属された現在の部署の業務内容が気に入っているので、尚更転勤したくない。ただ最近いろいろな所で私が異動するのではないかという話を見聞きするようになった。1ヶ月前内示なので、月末はいつも上司に呼ばれるのではないかとビクビクするようになった。内示が出たらすぐに準備しなければならない。せめて3ヶ月前ぐらいに言ってもらえると、心の準備も含めいろいろと無理なく進められるのに…
最近の学生が転勤しない仕事を好んで選ぶことに共感する。学生の頃には家族帯同での転勤の大変さを想像することができなかった。石油開発という仕事が好きでなければ、今からでも転勤のない仕事に転職していたかもしれない。
でも転勤による新たな環境での仕事で海外生活、地方生活の世界を知り、自分の世界が広がったのも事実である。家族帯同か単身赴任かそれとも転勤は当分ないのかはっきりとわからず、ビクビクしている今の現状はまるで「転勤予備軍恐怖症」である。転勤という人生の選択が迫られるのももうすぐかもしれない。準備できることはしておかないと!

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