日本沈没2020

1970年版の映画版は好きなので、今回のアニメも期待していただけに非常に残念な結果でした。 自分が残念に感じた要素を書き残しておきたいと思います。


今回、失敗した一番大きな要素は「主役を普通の女子高生にしてしまったこと。」だと思います。

1、主人公目線で描かれる未曾有の震災描写、その結果全体像が分からない。

冒頭の大地震、沖縄沈没の動画。 それ以降は情報が皆無なので、日本がどういう経緯で沈没しているのか全然分からない。 むしろそこが醍醐味だと思っていたのにタイトルから推測するしかない状況、ひどい。

2、モラルハザードがほとんどない、全体的に綺麗事過ぎる世界。

無力な主人公姉弟が綺麗に生き延びるためには、そうするしかないよね…。

3、ご都合主義(リアリティライン)が致命的に僕とは合わなかった。

「主人公が何も出来ない分、世界が動くしかない。」

最後までバッテリー切れにならない優秀なケータイ(欲しい)。 漂流中にママたちと遭遇。 主人公に代わってカルト教団の内部に潜入したり、寝たきりの小野寺さんを助けまくり、颯爽と水陸両用車で現れる万能サバイバー、カイト。(沖縄沈没の動画、どうやって撮ったの? ネットで拾ったものを転載したの?)  


「もう最初からカイトを主人公にしろよ。」


これが大地震の被災地から脱出するだけのお話だったら、女子高生が主人公でも良かったと思います(そういうアニメ、ノイタミナであったよね。) しかし沈没していく日本から生き延びるだけでなく、小野寺さんや田所博士の残した研究成果までも回収させるとなると無理があったのだと思いました。

口直しに「DEVILMAN crybaby」を見直そう!

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