避暑地を探してワーケーション(行ってみた)
実際やってみた
さて、台風10号が迫る中、一時は「出発日は飛行機が飛ばないんじゃないか疑惑」が出てくる中、ワーケーションの試みを実施した。
第1行程 釧路
神戸空港から関西空港まで、海路を選択してしまったので大変大きく揺れ、飛行機も、当然のように揺れ続け、とにかく酔い止めを用意しなかったことを大変後悔だった。。
しかも、機材到着も当然のように遅れ、駐機場を離れたら滑走路が混んでいて遅れ、結局到着が1時間程度遅れるなど。
この日は、炉端焼きを食べるくらいしかできなかったよ、もう。
で、前の原稿でも書いたけど、しつこく何度でも言う。
人、いなさ過ぎて、快適すぎ!
これはいい!いつまでもいれる!
おかげで、釧路滞在中は仕事がはかどることはかどること。
3日目に根室に行く予定が、なぜか謎の暴風雨で全北海道の電車が終日運休したおかげで、さらにもう1日仕事で缶詰めに。観光要素は減ったけれど、苦にならなかったのはここのおかげだった。
帰ってから確認すると、なんとこのコワーキングスペースの向かいにウィークリーマンションもあるじゃないか! 今回はホテル滞在だったけど、次行くときはウィークリーマンションの方がコスパはいいね。
北海道がすばらしいのは、どこへ行っても食事がおいしいこと。
今回は長期滞在なので、お寿司とか炉端焼きだけではなく、なんとなくエゾシカとか食べてみたいと思い、食べログチョイスで宿近くのフランス料理へ。
う~ん、エゾシカうまい・・・
釧路湿原の細岡展望台でまったりしていたら、やってきた老夫婦が隣で「やっぱりサバンナに比べたら狭いわよね!」と釧路湿原を豪快にdisりはじめ、挙句、「お姉さんたち、サバンナに行きなさい。全然違うわよ~」と謎のアフリカ大陸推しを食らうなど。
釧路の夕日は、世界三大夕日のひとつだとかで、調子に乗って「サンセットクルーズ」とやらに参加してみる。
クルーズ、っていうからさぁ… おしゃれして大きいめの船に乗って、アルコール片手に乾杯、とか思うやんか…
そしたら、にこやかにライフジャケットを着せられ、想定していた船の半分以下の大きさの船が目の前に現れ、冒頭からろくな予感がしない。
出航と同時に、ぐいぐい外海へ出ていき、防波堤も超えた瞬間から経験したことのない上下左右の3Dで襲い掛かる揺れが!!
き、聞いてない、想定の範囲外! ムリだこれ!! 酔い止め持ってない~~!
17時58分日没予定。
17時51分に、船長がアナウンスする。
「それでは、これから日没までの約7分間、静かに夕陽を見つめましょう」
・・・って言ってる端からぐわんぐわん揺れてて、とても見守る気分じゃないですけどね(# ゚Д゚)
ちなみに、ここ1か月は天候がよろしくなかったらしく、きちんと夕陽を見られたのは2日ほどしかなかったところ、「今日ご乗船の皆様はラッキーですね」とのこと。そこは、本当にその通りだと思った。
第2行程 網走
ふつーのロングシートの電車に約3時間揺られ、釧路から網走へ。
着いたその日は、時間が早くてホテルに入れてくれなかったので、こちらもコワーキングスペースへ。
こちらは管理人がおられるタイプ。いきなり神戸から2人連れが訪れるのが珍しかったようで、いろいろとお話をしながらzoom会議(渋い)。
そして、初日はなんとなく寿司屋。寿司もさることながら、一緒に出てくるおでんがおいしかった~。
網走は、当然網走監獄目的もあってチョイスしているので、とりあえず監獄へ行く・・・と、これがまた展示品が多くて1日かかってしまった。
し、仕事 is どこ?
「さて仕事するか」と思ったら、タクシーの運ちゃんが、やれ「昔、皇室の方々が来られた、日本一のサンゴ草の群落地があるけど行くか?」だの、「270度海が拓けてる能取岬ってのがあって、いろんな車のCMに使われてるんだ、嵐も来たっけ」だの言うので、おっちゃんに連れられるがままあばしりぐるぐる。
し、仕事 is どこ?
おっちゃんには、流氷の季節も来たらええ、と激推しされた。
「流氷の季節ってどれくらい寒いんですか?」と聞くと、おっちゃんは「ここはよそみたいに寒くないよ。冬もそんなに寒くない。マイナス2桁にはならないから。」とこともなげに言う。我々、氷点下になるだけで大騒ぎになるところの住民なんですって。
しかし、せっかくなのでどうやったら行けるか、軽く調べてみたところ、冬季の釧路空港、女満別空港は、ほぼ新千歳便と羽田便だけになってしまう。しかもLCCなし。なかなか辛いなぁ。
ちなみに、帰りの飛行機も秋雨前線に引っかかり、女満別空港から能登半島あたりまでの約1時間少々、結構な勢いで揺れ続けたのだった。
高度の高い北海道便でこんなに長時間揺れるのはなかなかないで。
成果
そんなこんなで、約1週間の期間中、こなした仕事は
ウェビナー 1本
zoomで打ち合わせ 3本
期日(Teams) 1本
原稿(相談支援の処「法」箋 新章) 1本
そこそこではないだろうか。
ちなみに、期日の守秘義務については、コワーキングスペースなら個室のオンラインミーティングスペースがだいたい備え付けられている(釧路は防音仕様だった!)ので、その辺は大丈夫。
反省点ー来年の私へー
1 滞在先は1か所にした方がいい
おおむね大満足で帰ってきたが、前半は仕事ができたものの、網走に行ってからは結構観光に時間を取られていた。ま、一生に1回行くか行かないかの場所なのでいいんだけど、単純に旅行にしてしまうとワーケーションの意味がない。そして単純に旅行してしまうと、罪悪感を覚えるほどには長い。
原因は、行く先が増えると、行った先ごとに「回らないといけない観光地」がもりもり増えてしまうことにある。今回、釧路だけであればたぶんもうちょっと仕事ができたのではないかと思う。せっかく北海道へ行くのだから、いろいろ回りたくもなるんだけど、そもそもどうやって毎年ひどくなる酷暑を避けて仕事するか、がテーマだからね。
2 道東の天気はそんなによろしくない
今回、結果的にたまたま好天に恵まれていたけれど、本来この時期の道東は、秋雨前線が停滞してそれほど天気は良くない。最初、2週間予報の出始めの頃は、全行程大雨の予報で絶望的な気分になったものだ。帰ってきた後もつい天気予報は釧路も見てしまうけど、やっぱりなぜか釧路だけ雨、という日が多い気がする。
3 いうても暑い
実は、日中はそこそこ暑い。
網走監獄へ行った日なんか、まじめに熱中症になりかけていた。日中に限れば、長袖なんかまったく必要がない。台風の中の出発だったので雨傘は持って行ったけれど、日傘は持って行く想定すらしなくて、大変後悔している。そりゃ、神戸に比べたらさわやかさは全然違うけれど、「寒いくらいの涼気」を期待して行くとがっかりすることになる。
一方、夜はそこそこ涼しく、寝るときはクーラーを消すことはできた。これだけで、日々の体調悪化をだいぶ防げる。
しかし、「とにかく日本中で一番涼しそうなところ」という意味で釧路を選んだけれど、そこまでの涼気を求めると、もはやあとは稚内しか残っていない。しかし稚内まで行くの、結構大変だな。そうすると、「日中多少暑いのは仕方がない」とあきらめた場合、全北海道が行先対象になってくる。また釧路(コワーキングスペースが最高すぎる)でもいいし、旭山動物園に行ったことがないから旭川でもいいかもしれない。
4 謎の胃腸の悪さ
めちゃくちゃ暴食していてアレだけれど、実は到着した日から帰ってきた日まで、食欲不振と吐き気に悩まされ続けていた。制吐剤と胃腸薬は手放せなかった。やっぱり、「モーニングに蟹丼食べる」みたいな生活はよろしくないんだって。1日くらい、コンビニのそうめんとかでも良かったかもしれない。
でも、帰ってきた次の日には普通に朝昼晩の食欲が戻ってきていたので、旅先であることからくる緊張感でそうなっていたのか、副腎が弱っていたのか。
・・・ところが、帰ってきた後は食欲はあるのに腹痛が激しい。これは、消化器系の痛みではなく、副腎やられた系の痛み。いつもと違うことはやったらあかん。
5 準備は年明けに
コストを抑えるためには、LCC利用が必須だ。そうすると、関西圏からはPeachを利用するしかない。ところが、帰って来てから発覚したが、Peachは釧路便も女満別便も毎日は飛んでいない。釧路が週4日くらい、女満別が3日くらいだったかな?
HCC各位は、8月中は釧路便を飛ばしている関係で、8月はまだ空いているものの、9月はPeachのみになるので結構早めにチケットがなくなる。今回は、3月2日に取ろうとしたにもかかわらず、往路だったか復路だったか、どっちかが残席2だった。
なので、「足」を早めに確保しておけ、私。何なら、「夏季ダイヤ」が発表になったらすぐに取りに行く、くらいの勢いが必要。
まぁ、新千歳空港をベースに行けるところにするなら、選択肢は増えてくるだろうけど。神戸空港からも行けるかもしんない。
6 旅程は3か月前に組め
渡航後、どの日に遊ぶかを直前までふらふらさせていたために、どこに仕事(例えばオンライン期日)を入れたらいいのか、迷いが生じた。なので、旅程は3か月前にちゃんと組んでおいて、オンライン系の仕事を入れてもいい日を早めに確定しておくことがコツだと思う。
・・・つまり、行く前も、行ってる間も、帰ってきてからもそこそこ体調を崩しているのに、それでも来年のことをまじめに考えてしまうほどにはなかなか良かったぞ、ワーケーション。
来年も心置きなく行けるように稼がないとな。