弁護士 青木志帆

難病(小児がん)×法律×福祉の谷間から。 福祉と保健に偏りがちな元自治体内弁護士。 明石さざんか法律事務所所属。 法律相談、執筆・講演のご依頼は事務所ホームページまでお願いします。 https://akashi-sazanka.com/

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3本目のブログ~別に伝わらなくてもいいものを書くために~

身柄を隠す必要もないと思うのですが、とりあえずペンネームで書き始めてみます。 今、これを病室から書いているあたり、私らしいというかなんというか。 初代にぶんのいち、二代目にぶんのいち×2を経て、使い勝手の関係からnoteを使ってみることにしました。でも、職業柄お金はいただけないので、基本的に書き流すスタイルは今までどおり。 ちなみに、初代は「法科大学院1期生が、紆余曲折を経て三振目で合格する物語」として希少価値があるような気がします。。 しきり直しの2つのきっかけ『書

    • 避暑地を探してワーケーション(行ってみた)

      実際やってみたさて、台風10号が迫る中、一時は「出発日は飛行機が飛ばないんじゃないか疑惑」が出てくる中、ワーケーションの試みを実施した。 第1行程 釧路 神戸空港から関西空港まで、海路を選択してしまったので大変大きく揺れ、飛行機も、当然のように揺れ続け、とにかく酔い止めを用意しなかったことを大変後悔だった。。 しかも、機材到着も当然のように遅れ、駐機場を離れたら滑走路が混んでいて遅れ、結局到着が1時間程度遅れるなど。 この日は、炉端焼きを食べるくらいしかできなかったよ、も

      • 避暑地を探してワーケーション(準備)

        令和6年3月2日のこと朝、何の気なしに新聞をめくっていると、真ん中らへんに、北海道旅行のツアー商品の広告が挟まっているのを発見した。 釧路~網走5泊6日 夏の長期滞在プラン 毎年、年年歳歳夏の暑さが過酷さを増す中、外気温とともに体温が上がり、簡単に熱中症になる私にとって、「避暑」は夏場の業務にとって深刻な課題だった。 ひょっとして、1週間でも釧路だの網走だのにいれば、夜は快眠、日中も涼しく快適に過ごせるのではないか。だって最近はwebで期日も出られるし。 しかし、そのプランの

        • 人権課題がサブに回るドラマが好き

          朝ドラにハマる法曹、特に女性法曹であれば、だいたいハマっているであろう2024年前期朝ドラの「虎に翼」ですが、私も当然のようにハマっております。 第1週を見終わったところで、「これは全話録画しなければならないやつだ」と確信し、人生初の全話録画しております。ところが、結構重要だった第1話の冒頭がないのが心残りです。 猪爪(佐田)寅子という女性の一生をなぞるドラマとしてきちんと面白さを確保しつつ、「虎に翼」の主人公は憲法14条だ、と言われるほどに、毎週様々な差別とマイノリティに

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        3本目のブログ~別に伝わらなくてもいいものを書くために~

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        • 処法箋
          12本
        • 読書メモ
          14本

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          「相談窓口を作ればいい」そう思っていた時期もありました

          先進的な条例、でも相談は来ない突然ですがここで一つ、障害者配慮条例を作った時の失敗談にも近い感想を。 私が市役所へ入庁した2015年~2016年ころは、障害者差別解消法施行前夜の時期でした。ただ、法律自体は理念法に近いアバウトなものだったので、まじめに地域で障害者差別解消を実現しようとした自治体は、都道府県、あるいは市レベルで条例を制定する動きが活発化していました。 各地の障害者差別解消条例(長いので、以下「条例」と言ったら障害者差別解消条例を指すことにします)の検討委員会

          「相談窓口を作ればいい」そう思っていた時期もありました

          「年」の表記

          大変しょーもない話をします。 突然ですが、みなさん今日の日付を表してみてください 令和6年7月28日 2024年7月28日 令和6年(2024年)7月28日 2024年(令和6年)7月28日 どれが一番しっくりくるでしょうか。 弁護士が、裁判所に向けた文書(訴状、準備書面、陳述書等々)を書く中で、必ずこの日付が問題になります。よく、離婚相談などで、「配偶者がこのあいだ浮気をして帰ってきた。それいらい、しょっちゅう外泊する。」といったお話をされることがあります。でも、

          ひきこもりの子に賃貸の家を残すには

          と、いう相談を、市役所にいる頃に聞きました。 高齢の親と、60代の子どもが同居する「8050世帯」であれば、親が亡くなった瞬間に直面する、よくある問題です。 この点、よく誤解されているのですが、家を借りるときにつけた保証人は、賃借人が亡くなっても基本的には保証人のままです。家主と保証人との間の保証契約は、主債務者である賃借人の死亡によって当然終了する、わけではありません。ところが、この点を誤解した大家が、親が亡くなるや「新しい保証人を連れてこないと追い出す」とまくしたて、支援

          ¥300

          ひきこもりの子に賃貸の家を残すには

          ¥300

          母と私の陳述書(後編)

          前回の↑に続いての後編です。 なにせ、1時間語っていたので、1回では書ききれなかったのですよ。。 あだ名は”かつら”退院は、1988年2月末でした。小学校入学まであと1か月ほどしかありません。私は、普通の子が就学前に受けている手続きをマッハでこなしていきました。 まずは就学前の学力検査。3月のギリギリにやりました。 1人だけ遅れていたからか、スペシャルすぎるニードがあったからか、なぜか校長先生と面談する機会がありました。そこで母は校長先生から 「え、養護学校へ行った方がい

          母と私の陳述書(後編)

          母と私の陳述書(前篇)

          日経新聞医療面に取材していただきましたひょんなことから、日経新聞医療面記者の目に留まり、取材をしていただきました。6月29日から7月20日までの毎週土曜日朝刊で連載されます(全4回)。残念ながら、ネット上では有料会員限定になってしまいますが、1か月のことなので、もしよろしければ「1か月無料キャンペーン」をご利用いただけますと幸いです。 第1回(6月29日)掲載のお話は、私の頭蓋咽頭腫の手術を受けた時のことと、その後、大きくなるのにそれなりにだいぶ苦労したこと(特に学校との関係

          母と私の陳述書(前篇)

          神戸新聞の記事をさらって兵庫県のSNS投資詐欺被害の傾向を調べてみた話

          2024年4月30日、私はこんなツイートをしています。 「そんなこと言って、絶対やる気ないやろ」と思ったでしょ。 ええ、「やらんやろなー」と思っていましたよ。 でも、毎日毎日見ている気がするし、多重債務の相談も次から次から「詐欺被害を原因とする多重債務」ばっかりなので、ちょっと真面目に数を数えてみたくなりました。趣味です。 そこで、今日は、これ(=神戸新聞アカウントで流れてくるインターネットを介した詐欺事件のツイートを拾い、傾向を分析する)を本気でやってみた話をしてみたいと思

          神戸新聞の記事をさらって兵庫県のSNS投資詐欺被害の傾向を調べてみた話

          【読書メモ】「能力」の生きづらさをほぐす

          なんとなく、「能力」について原稿を書かなければならなくなっている気がしてきたところ(曖昧)、「ほしいものリスト積読」(※)になっていた本書をポチっと購読しました。 いや~、市役所で管理職していた時に読みたかった。 やっぱり要らなかった「クリエイティブな人材」本書は、大手企業の終活の際には役員面接時に「君はすばらしい」と称揚されまくったのに、入社2年で「役立たず」扱いされた24歳の息子に対し、数年前にがんで亡くなったはずの”組織開発コンサルタント”にして教育社会学を修めた母親

          【読書メモ】「能力」の生きづらさをほぐす

          2024年の目標ーかくことー

          カニを食べる新年、あけましておめでとうございます🎍 年末、夫に「今年の我々の反省は?」と聞くと、「カニを食べに行かなかったこと」と言い、「じゃ、じゃあ来年の我々の目標は?」と聞くと、「カニを食べに行くこと」と言うので、とりあえず全力でカニを食べに行くことを考えます。 そうこう言っているうちに、カニのメッカ、北陸地方で、元日からえらいことになってしまいました。なんなら宇奈月温泉で権利濫用のご神体でも拝んでこようかと思っていたのにえらいことです。 まだ奥能登の方は、電波どころか支

          2024年の目標ーかくことー

          法律相談に行こう

          「弁護士に相談したいけれど、どこへ行けばいいかわからない」 「市政だよりに『無料法律相談』と載っているから、ここへ行けば解決するんだ」 などなど、法律相談と一口に言っても、その窓口は様々ですし、役割やできることもそれぞれです。 受けている弁護士としても、「そんなことしかできないのか」とがっかりされることもしばしば。そこで、どういうときに、どこへ相談に行けばいいのか、簡単にまとめておきます。 個人として法律相談へ行こうかな、と考えている場合はもちろん、対人援助職として、「この人

          法律相談に行こう

          8年前の世界からこんにちは

          「浦島太郎」感がすごい 公務員を辞めて、法律事務所に移籍してそろそろ半年になります。 今回の移籍は、手持ち事件がゼロで立ち上げる点で通常の独立とは異なり、退職金があるわけではないので公務員の早期退職とも異なります。要は、思ってたよりシビアだ・・・ということ。任官10年前後で裁判官や検察官を辞めて弁護士へ転身する人と状況的には近いと思うんですが、ああいう方々はどうやって開業当初の数年間を過ごしておられるのか、急に興味がわいてきました。 また、私の体調はステロイドを足せばよい、

          8年前の世界からこんにちは

          処「法」箋にぶらさがって生きる

          生きています退職して1か月たちました。 なんとか生きています。 体調は、悪いです。環境の変化に弱い疾患ですから。主治医も心配して、受診間隔を狭くしてくれるくらいです。通勤ははるかに楽になりましたし、朝もまるまる1時間遅くなったし、身体にかかる負荷は落ちているはずなのに、1か月ずーっと消化器の調子が悪いです。副腎がつかれているとこうなるので、GWに整えなければ。 「私」の有効活用前回、退職のごあいさつでも書いた通り、在野に戻ると決めた理由のひとつが、「相談支援の処「法」箋」が

          処「法」箋にぶらさがって生きる

          退職のごあいさつ

          かねてより、小出しにお知らせしているところではありますが、私は、本日(2023年3月31日)をもって明石市役所を退職します。明日投稿すると、「え、エイプリルフール?」などといった無用のノイズが入るためw、今日書きました。 2015年1月5日に入庁してから、約8年3か月勤めました。これまでで一番長い経歴が「司法試験受験生」の7年、その次が「小学生」の6年ですので、それを上回る期間、お世話になっていたことになります。おもえば、「お前に公務員は絶対に無理だ」と言われながら始まった

          退職のごあいさつ