ネガ主婦が8年間悩まされ続けてきた過敏性腸症候群を1日で克服した話
みなさん、こんにちは。ネガ主婦はなです。
度々のネガ主婦の特性や病編となりますが、お付き合いいただければ幸いです。
「このnoteは誰かのタメになりたいという大義はない」と紹介記事に書きましたが、
もし過敏性腸症候群に悩む方、特に思春期の方たちがいるならば、是非伝えたい。
と願って書きます。
この病で何度登校を諦めたかったか、職を辞めてしまいたかったか。本当に苦しんだ8年でした。
きっかけは中学校へ入学して間もなく、クラスに馴染めなかったことから始まります。
不良生徒が多いクラスで、頑張ろうにも限界を感じ、入学早々に諦めてしまいました。
そしてそんな中、突然過敏性腸症候群を発症します。
ガス膨満感、腹鳴、お腹を下す
こんな日々が続くようになりました。しかし、休日はそんな症状は起こらず、決まって平日です。
しかし知識は無いため、この3年間はまず耐え忍ぶこととなります。
やがて高校生となり、依然として改善しない症状に疑問を持ち、初めて自身の症状を検索し、この病を知るのです。
それからは通院し、薬と過敏性腸症候群に良いと聞いたことはなんでも試しました。しかし、どんな薬を処方されても、いろんなことを試しても一向に良くなりません。
好きなものを口にするのは金曜日の夜のみでした。次の日のコンディションを想定すると、平日は好きに食べ物も食べられなかったのです。
やがて被害妄想も酷くなり、誰かが鼻を擦った、小声で話している姿を見るだけでも「自分が笑われているのではないか」と気が気ではなくなり、動悸が止まらない高校生活を送ります。
真剣に退学や休学も考えました。しかしこんな理由で…と思いとどまることもあり、なんとか学生生活を終えます。
それから社会人になるも、静かな事務所に配属され、学生生活と環境は大きく変わりませんでした。救いだったのはトイレが目と鼻の先にあり、いつでも逃げ込めたこと、休憩時間は外へ出られたことくらいです。
「もう一生このままなのだろうか」といつも気に病んでいました。
そんなある日、ちょうど恋人と別れ失恋した私を友人が傷心旅行に誘ってくれたのです。飛行機で数時間のちょっぴり遠出。大好きな友人との泊まりがけの旅行にとてもワクワクしました。
この旅行は本当にどこへ行っても何をしても楽しく、素晴らしい思い出となります。今思い出しても何度でも行きたい旅行先だと心から思います。
旅行といえば、ご当地グルメは外せません。お肉に魚介にスイーツにどれも満点なご当地グルメの数々でした。
夜ご飯を楽しんだ後、ご当地ラーメンのお店が目に入りました。これがまたどうにも堪らなく美味しそうで。
飲み歩いた後の〆のラーメン。そんな恐ろしいこと普段なら絶対にできません。
しかしこの日の私は強気に思うのです。
「人生にあと何回この地に来られるかわからない」
「なんならこんなに楽しいなら、明日のお腹は無事なんじゃないの?(笑)」
と。
意を決して食べたご当地ラーメンは、思い通りとても美味しく、ペロリと完食できました。
さあ、ドキドキの翌日。
あれ?
なんともないぞ?
お腹も痛くないし、張りもない
なんならとても体調が良い
ラッキーだった
くらいに思い、翌日も観光にご当地グルメに堪能しきりました。
そしてあっという間の1泊2日を過ごし、帰宅。
過敏性腸症候群を患ってからは、食べても下すことが多かったために、体重が全く増えず標準体重を大きく下回る状態だった私でしたが、「あんなに食べたなら少しくらい太ってそうだな」と体重計に乗るとびっくり。
1泊2日で3kgの増量!
「こんなに食べられた!」、「そして体調が全く悪くない!」感動に溢れました。
そして、「このハッピーが明日も続くかもしれない」、「明日以降もたくさんご飯が食べられるかもしれない」と何となくそんな気持ちで翌日は出勤しました。
そのハッピーは翌日も、その次の日も、1週間…そして今日まで続いています。
あの日、「今日限定で私は過敏性腸症候群が治っちゃったんだわ!」くらいに思い込んだだけであの辛く長かった戦いとの終わりが来たのです。本当に信じられませんでした。
思い返せば過敏性腸症候群の始まりは「あれ?お腹の調子が悪いな」から「明日も悪いかもしれない」が延々と続いたことからだったと思います。
その逆のことをして終わりを迎えた。あまりにも呆気なく。
何も誇張しているわけではなく、私に起こった事実です。
過敏性腸症候群は、特に消化器官に疾患はないものの、精神的なストレスによって現れる症状のことを指します。
つまり体は健康なのです。
「病は気から」なんてシンプルな答えでまとめたくはありませんが、突き詰めるとそれは紛れもない事実でした。
今症状に悩んでいる方たちには信じ難いことだと思いますし、何度も試してきた方もたくさんいるかと思います。私だって克服に8年かかっている。この病気は本当に心を削る苦しいものです。
それでももし調子が良い日があるなら、その時に「これが明日も続くかもしれない。今日で過敏性腸症候群はおしまいかもしれない」と、あまり期待はせず自分に言い聞かせてみてください。
明日もその穏やかな体調が続くかもしれません。
そして可能なら信頼できる人に相談すること。誰かが知ってくれているだけでもかなり変わります。
実際私も成人してからは「お腹よわよわキャラ」として自分から開示していくことでとても気持ちが楽になりました。
どうか1人でもこの病から解放されますように。心から願います。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
ネガ主婦はな